アウェイク (ドリーム・シアターのアルバム)

ドリーム・シアターが1994年に発表したアルバム『アウェイク』は、彼らの音楽性を大きく飛躍させた作品として、現在も高い評価を得ています。本作は、キーボード奏者ケヴィン・ムーアが参加した最後のアルバムであり、その音楽的な貢献は非常に大きいと言えるでしょう。

アルバムは、オリコンチャートで7位を記録し、ドリーム・シアターにとって初のトップ10入りを果たしました。これは、彼らの音楽が日本の音楽ファンに広く受け入れられるようになったことを示す出来事でした。

『アウェイク』の特徴は、その複雑かつ緻密な楽曲構成にあります。4曲目から6曲目にかけて収録された組曲「A Mind Beside Itself」は、トータルで約20分にも及ぶ大作であり、バンドの高度な演奏技術と作曲能力が遺憾なく発揮されています。また、「ザ・ミラー」と「ライ」は、それぞれ独立した楽曲でありながら、組曲のように連続して聴こえるように編集されており、アルバム全体の流れをよりドラマティックに演出しています。

本作からは、ドリーム・シアターのオフィシャルブートレグレコード専門のレーベル「YtseJam Records」より、本作のデモ音源を収録したアルバム『Awake Demos 1994』が販売されています。

参加ミュージシャン
ジェイムズ・ラブリエ：ヴォーカル
ジョン・ペトルーシ：エレクトリック・ギター、7弦ギター
ジョン・マイアング：6弦ベース（エレクトリックベース）
ケヴィン・ムーア：キーボード
マイク・ポートノイ：ドラムス、パーカッション

『アウェイク』は、ドリーム・シアターの音楽性を語る上で欠かせない作品であり、プログレッシブ・メタルの歴史においても重要な位置を占めています。複雑な楽曲構成、高度な演奏技術、そしてドラマティックな展開は、聴く者を圧倒し、新たな音楽体験へと誘います。

チャート順位
Billboard 200: #32
UK Album Chart: #65
オリコン: #7

日本盤初回生産分には、ボーナストラックとして8cmCDシングルが封入され、日本未発売のシングル「The Silent Man」の収録曲が収録されました。

もう一度検索