ドリーム・シアター (Dream Theater)
概要
ドリーム・シアターは、
アメリカ合衆国ボストンで1985年に結成されたプログレッシブ・メタルバンドです。その音楽スタイルは、イエスやジェネシスに代表される
プログレッシブ・ロックと、アイアン・メイデンや
メタリカの影響を受けたヘヴィメタルを融合させた独自性が特徴です。彼らの複雑な楽曲構造と高度な技術が支持を集め、日本でも多くのファンに愛されています。
歴史
ドリーム・シアターは、
ボストンにあるバークリー音楽院の学生であった
ジョン・ペトルーシ、ジョン・マイアング、マイク・ポートノイの3人が中心となってスタートしました。1986年にはクリス・コリンズをボーカルに迎え、「MAJESTY」という名前で活動を始めましたが、同年11月にコリンズが解雇され、その後1987年にチャーリー・ドミニシが加入します。
1989年には1st
アルバム『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト』をリリースするも、同名のジャズバンドが存在していたため、「DREAM THEATER」へと改名しました。彼らのロゴのデザインはスコットランドのクイーン・メアリーに由来しています。1990年代初頭にはボーカリスト不在期間を経て
ジェイムズ・ラブリエが加入し、1992年に発表した2nd
アルバム『イメージズ・アンド・ワーズ』で商業的成功を収めました。
代表作
ドリーム・シアターの音楽性をさらに拡大させたのが1994年の3rd
アルバム『アウェイク』です。この
アルバムでは7弦
ギターを持つ
ジョン・ペトルーシと、6弦ベースのジョン・マイアングが特に印象的な演奏を披露しました。1999年には初のコンセプト
アルバム『メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー』を発表し、これによりバンドはより深い音楽的探求へと導かれました。この
アルバムは、前作『イメージズ・アンド・ワーズ』に収録された楽曲「メトロポリス」の続きを描いています。
2000年代以降
2000年代に入り、彼らはアメリカ国内外で数々のツアーを行い、その中には
日本武道館での公演も含まれます。2001年にはライブ
DVD『メトロポリス2000』を発表し、その後のライブ
アルバムもいくつかリリースされます。2011年の『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』や、2013年に発表された自己名義
アルバムは、ファンから高い評価を受けました。
現在と未来
2020年代に入ると、新たな
アルバム制作の発表や、メンバー間の変化もありました。2021年には15th
アルバム『ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド』をリリースし、2022年にはグラミー賞を受賞しました。そして2023年10月には、かつてのメンバー、マイク・ポートノイが復帰するというニュースも発表され、バンドのさらなる成長が期待されています。
ドリーム・シアターは、長い歴史の中で多くの名作を創り出し、今なお進化を続けるアーティスト集団であるといえるでしょう。