アウグスト (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=プレーン=ノルブルク公)

アウグスト(August von Schleswig-Holstein-Sonderburg-Plön-Norburg, 1635年5月9日 - 1699年9月17日)は、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=プレーン家の公子であり、ブランデンブルク=プロイセンの将軍としても知られています。1679年には、デンマーク王よりシュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=ノルブルク公爵領を授与されました。

生涯



アウグストは、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=プレーン公ヨアヒム・エルンストと、その妻でシュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゴットルプ公ヨハン・アドルフの娘であるドロテア・アウグスタの間に次男として生まれました。1645年から1650年にかけて、兄のヨハン・アドルフと共にグランドツアーで欧州各地を巡り、特にイングランドやフランスに長期滞在しました。この経験は、彼の人格形成に大きな影響を与えたと考えられます。

軍人としては、ブランデンブルク=プロイセン軍に仕え、1664年8月20日付で歩兵大将に任じられました。同時に、マクデブルク総督という要職も与えられています。1665年9月18日には、オーストリア・トルコ戦争での戦功が認められ、ミンデン侯領総督に転じました。1674年12月21日付で砲兵大将に着任し、その軍事的手腕を発揮しました。1676年5月29日には、エレファント勲章を受章しています。同年7月7日、スコーネ戦争中に自身の部隊を率いてスウェーデンとの係争地であったウーゼドム島を占領しましたが、その後のサン=ジェルマン=アン=レー条約によって、同島はスウェーデンへ帰属することが決定しました。

1679年、同族のノルブルク公ヨハン・ボギスラウが破産し、公爵領がデンマーク王領に回収されるという事態が発生しました。その直前、デンマーク王クリスチャン5世は、プレーン家のアウグストにノルブルク公爵領を与えました。これにより、アウグストはノルブルク公としての地位を確立しました。

子女



1666年、アウグストはアンハルト=ハルツゲローデ侯フリードリヒの娘エリーザベト・シャルロッテ(1647年 - 1723年)と結婚し、5人の子供をもうけました。

ヨアヒム・フリードリヒ(1668年 - 1722年) - ノルブルク公及びプレーン公
アウグステ・エリーザベト(1669年 - 1709年) - ヘルフォルト女子修道院修道女
シャルロッテ・ゾフィー(1672年 - 1720年)
クリスティアン・カール(1674年 - 1706年)
ドロテア・ヨハンナ(1676年 - 1727年) - 1699年ナッサウ=ディレンブルク侯ヴィルヘルム2世と結婚

アウグストの血筋は、ヨーロッパの各王室に広がり、その影響力は後世にまで及んでいます。

参考文献



August. In: Carl Frederik Bricka (Hrsg.): Dansk biografisk Lexikon. Tillige omfattende Norge for Tidsrummet 1537–1814. 1. Auflage. Band 1: Aaberg–Beaumelle. Gyldendalske Boghandels Forlag, Kopenhagen 1887, S. 377 (dänisch, runeberg.org).
Anton Balthasar König: Biographisches Lexikon aller Helden und Militärpersonen. Band 2: G–L. 1789, S. 177, books.google.de

外部リンク



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