アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館は、ポーランドのオシフィエンチム（ドイツ語名：アウシュヴィッツ）に位置する、かつてのアウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅収容所の跡地に建てられた博物館です。

歴史

1947年: ソビエト連邦からポーランドに収容所が返還されました。
1947年7月2日: 博物館が開設されました。
1962年: ビルケナウの博物館周囲に予防地域が設置されました。
1967年: 記念碑が設置されました。
1977年: アウシュヴィッツ1の博物館周囲に予防地域が設置されました。
1979年: 教皇ヨハネ・パウロ2世がアウシュヴィッツ2キャンプでミサを行い、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所のガス室で亡くなった修道女エーディト・シュタインの列福を告知しました。ヨハネ・パウロ2世はキャンプを「私たちの時代のゴルゴダ」と表現しました。
1979年: 世界遺産に登録されました。
1984年: カルメル会がアウシュヴィッツ1キャンプの傍に修道院を開設しました。
1988年: カルメル会が11ブロック外に十字架を設置しました。カトリック教会はカルメル会に1989年までに立ち退くことを命じました。
1993年: カルメル会が移動しました。
1995年: 解放50周年記念式典が開催され、約1000名の元被収容者が参加しました。
2006年2月: ポーランドがイラン人研究者の訪問を拒絶しました。
2009年12月18日: 『労働は自由をつくる（Arbeit macht frei）』の看板が盗まれましたが、後に取り戻され、元の場所に設置されました。
2010年5月: 中欧でおこった洪水により一時的に閉鎖されました。
2021年10月: 木造収容施設9棟の外壁に反ユダヤのスローガンが落書きされる事件が発生しました。博物館はこれを「追悼施設に対する攻撃」と非難しました。

概要

博物館は、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所の跡地を保存し、ホロコーストの犠牲者を追悼し、その歴史を後世に伝えることを目的としています。収容所の建物、ガス室、火葬場などが保存されており、当時の様子を伝える貴重な資料が展示されています。また、犠牲者の遺品や証言なども展示されており、ホロコーストの悲劇を深く理解することができます。

博物館は、世界中から多くの訪問者が訪れる場所であり、ホロコーストの記憶を継承し、平和を祈念する場として重要な役割を果たしています。

関連項目

アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所
中谷剛 (博物館公式日本人ガイド)

外部リンク

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館
World Cultural Heritage UNESCO-description
Article on visiting Auschwitz-Birkenau Museum

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