アウディ・S4

Audi S4の概要

アウディのS4は、スポーツセダンおよびワゴンのカテゴリーに属し、初代モデルは1992年から販売が開始されました。このシリーズは、アウディが誇る高性能な車両として多くの愛好者に支持されています。この車は多様なエンジンオプションと先進の四輪駆動システムを兼ね備え、高次元の運動性能を実現しています。

初代 C4系 (1992年 - 1994年)

S4の名前は、元々「100（C4系）」の上級モデルとして誕生しました。そのボディはセダンとアバント（ステーションワゴン）の2種類が用意され、搭載されたエンジンは、2.2Lの直列5気筒ターボ及び4.2LのV型8気筒DOHCがありました。このモデルはウィンター・ファンクションと呼ばれる4輪駆動システムと組み合わせられており、安定した走行性能が特長でした。1994年には、「100」が「A6」と改名されたことに伴い、S4も「S6」として名前が変更されました。

2代目 B5系 (1997年 - 2002年)

1997年には新たにA4をベースにしたS4が登場しました。このモデルはセダンとアバントの両方が用意され、2.7LのV型6気筒DOHCツインターボエンジンが搭載されました。この時期には、特に性能を強化したRS4モデルが2000年に発表され、よりスポーティーな走行性能を実現しました。

3代目 B6系 (2002年 - 2005年)

2002年に発表されたB6系では、エンジンが4.2L V8 DOHCに一本化され、セダンとアバントに加え、カブリオレもラインアップに加わりました。しかし、この世代ではRS4モデルは設定されませんでした。

4代目 B7系 (2005年 - 2008年)

2005年に発表されたB7系も、セダン、アバント、カブリオレの3種類が設定されました。エンジンは引き続き4.2L V8 DOHCで、前モデルで欠かれていたRS4が復活しました。

5代目 B8系 (2008年 - 2016年)

2008年にはB8系が登場し、エンジンが新たに3.0L V6 DOHC直噴スーパーチャージャーに進化しました。この世代からは7速Sトロニックのトランスミッションが標準装備となり、クワトロ駆動システムによって優れた操作性を提供しています。サスペンションにはアルミパーツが多く使用され、軽量化も図られています。セダンとアバントの価格はそれぞれ791万円と809万円です。

6代目 B9系 (2017年 - 現在)

2016年に発表されたB9系では、ターボ付き3リッターV型6気筒直噴エンジンに変更され、吸気バルブ早閉じによる新技術が採用されています。8速ティプトロニックトランスミッションも搭載され、ブレーキアシストやクルーズコントロールなどの安全装備も充実しています。0-100km/hの加速はセダンで4.7秒、アバントで4.9秒という驚異的な数字を誇ります。

アウディS4は、スポーツカーとしての魅力に加え、安全性や快適性も兼ね備えており、幅広いドライバーに愛され続けています。

もう一度検索