アオハダ

アオハダ（青膚・青肌）

アオハダ（学名: Ilex macropoda）は、モチノキ科に属する落葉の小高木または高木であり、その名は樹皮を剥くと見える青い内皮から付けられました。日本全国（北海道、本州、四国、九州）や朝鮮半島、中国に生育しており、主に低地から明るい山地に生息します。

特徴

アオハダは落葉広葉樹で、高さは10メートルから15メートルほど成長します。樹皮は灰白色から灰褐色を呈し、滑らかな表面には多数の皮目が見られ、内皮は緑色をしています。枝は特に短枝が発達し、古葉の痕跡が節に並ぶ特徴があります。

葉は互生し、葉の形は広卵形で、長さは4センチから7センチ程度。葉縁には浅い鋸歯があり、短枝には数枚の葉が集まっていることが多いです。葉脈は表面ではくぼみ、裏面では突出しており、秋になると澄んだ淡い黄色に紅葉します。

花と果実

アオハダの花は5月から6月頃に咲き、雌雄異株で緑白色の花を咲かせます。果実は秋の9月から11月にかけて成熟し、雌株は直径7ミリメートルほどの球果が赤く熟します。この赤い果実は冬まで残ることが多く、観賞用としても楽しめます。

冬芽と成長

冬芽は円錐形をしており、6から8枚の芽鱗に包まれています。枝先の仮頂芽と、それに互生する側芽はほぼ同じサイズで、葉痕は半円形をなしており、維管束痕が1つあります。

利用方法

アオハダは庭木としての用途があり、美しい見た目から景観に貢献します。また、その木材は器具材としても利用され、耐久性が特徴です。さらに、若葉は食用として調理され、ゆでて和え物やおひたしにしたり、茶の代用としても使用されることがあります。

結論

このようにアオハダは観賞価値が高いだけでなく、実用性も兼ね備えた樹木です。その特異な特徴と利用法から、アオハダは日本の庭や自然の中で広く認知される存在となっています。

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