アキュラ・SLX

SLX（エスエルエックス）について

SLXは、本田技研工業が製造したアキュラブランドのSUVであり、アメリカ市場向けに販売されました。この車両は、いすゞ自動車からOEM供給を受けた「いすゞ・ビッグホーン」を基にしており、1996年から1999年までの期間限定で販売されました。

グレードと特徴

SLXは、5ドア仕様のガソリンエンジン車で、オートマチックトランスミッション（AT）を搭載しています。基本の「SLX」と高級版の「プレミアム」の2つのグレードが用意されており、「プレミアム」モデルには多くの豪華な装備が搭載されていました。これには、レザー内装シート、専用設計のアルミホイール、電動格納ミラー、加熱機能付きの1列目シート、運転席8Wayパワーシート、助手席4Wayパワーシート、木目調の内装パーツが含まれ、さらには上部液晶のマルチメーターが装備されていました。

1998年にはマイナーチェンジが実施され、ビッグホーンのデザインが反映されました。このモデルではエンジンが3.5Lに変更され、出力は215hpを達成しました。また、4WDシステムもTorque-On-Demand（TOD）へと改良され、性能向上が図られました。1998年モデル以降は、グレードが「プレミアム」の1種類に統一され、これが標準的な仕様となりました。

売り上げと評価

SLXの販売成績は思わしくなく、特に1996年から1997年モデルにおいては、コンシューマーレポート誌により横転する危険性が指摘され、「Not Acceptable（受け入れ難い）」という評価を受けました。この評価は、SLXの売上不振に影響を及ぼしたとされ、いすゞ自動車はコンシューマーユニオンを訴えました。その裁判では、評価記事に重要な見落としがあったとの判断が下されましたが、その結果、売上の回復にはつながらなかったのです。

まとめ

アキュラSLXは、本田技研工業が展開したSUVの中でも特に興味深い存在であり、いすゞの技術を取り入れた点が特徴的です。豪華な装備や改良された性能にもかかわらず、外部評価や販売成績には逆風が吹いていました。SLXの模型は、同時にアキュラブランドのいくつかの他の車両、例えばアキュラ・MDXやホンダ・ホライゾンなどと関連づけることができます。

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