アキーム・エイヤーズ

アキーム・クリストファー・エイヤーズ（Akeem Christopher Ayers、1989年7月10日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元アメリカンフットボール選手です。主にアウトサイドラインバッカー（OLB）として活躍し、2017年までNFLのニューヨーク・ジャイアンツに所属していました。

プロ入りまで

ロサンゼルス地元の高校時代には、ディフェンシブエンド、ラインバッカー、ワイドレシーバーとして多様なポジションを経験しました。UCLAに進学後は、アウトサイドラインバッカーとして才能を開花させました。37試合に出場し、そのうち28試合で先発出場を果たし、183タックル（29.5ロスタックル）、14サック、7ファンブルフォース、4ファンブルリカバー、6インターセプト、そして2リターンTDという輝かしい成績を記録しました。

特に1年次の2008年には、12試合に出場（3試合先発）し、40タックル、3サック、1ファンブルフォースを記録。パシフィック10カンファレンスのフレッシュマンファーストチームに選出されるなど、早くからその才能を発揮しました。

2年次の2009年には、全13試合にストロングサイドラインバッカーとして先発出場し、シーズン2インターセプトリターンTDという大学タイ記録を達成。シーズン終盤の4試合では、30タックル、4サック、3インターセプト（1リターンTD）、1ファンブルリカバーTDを記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。

2010年9月18日には、APランク23位のヒューストン大学戦で、ケイス・キーナムからのインターセプトで77ヤードのリターンを成功させました。この活躍が、チームを2008年以来となる上位ランク校撃破に導きました。さらに9月25日、敵地オースティンでのAPランク7位のテキサス大学戦でも、34-12という番狂わせに貢献。この試合で、1インターセプト、7タックル、1ファンブルフォース、1サックを記録しました。この年、ウォルター・キャンプフットボール財団からオールアメリカセカンドチームに選出された他、バトカス賞のファイナリスト5人のうちの1人にも選ばれました。

3年次の2010年シーズン終了後、NFLドラフトへのアーリーエントリーを決意しました。

NFLでの活躍

2011年のNFLドラフトでは、招待選手25人のうちの1人として参加し、2巡目全体39位でテネシー・タイタンズから指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。

2012年には、チームのリーディングタックラーとなり、シーズン後半の9試合で6サックを記録するなど、着実に成長を遂げました。

しかし、2013年8月17日のシンシナティ・ベンガルズとのプレシーズンゲームで足首を負傷し、戦線離脱を余儀なくされました。

2014年のシーズンオフには、両膝の膝蓋腱を手術しました。レイ・ホートンがディフェンスコーディネーターに就任したことで、4-3ディフェンスのアウトサイドラインバッカーとして43試合に先発出場していたエイヤーズの出場機会は減少。チームが3-4ディフェンスに変更したことも影響し、2014年10月21日、タイタンズは翌年のドラフト7巡指名権と引き換えに、エイヤーズをニューイングランド・ペイトリオッツの6巡指名権とトレードしました。

ペイトリオッツ移籍後は、2試合連続でサックを記録するなど、9試合に出場。チームは第49回スーパーボウルを制覇しました。

2015年3月12日、セントルイス・ラムズと2年600万ドル（300万ドルの保証）で契約を結び、新たなチームでプレーすることになりました。

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