アクアゾーン

アクアゾーン(AQUAZONE)とは



アクアゾーンは、1990年代から2000年代にかけて、シノミクス(後にフロンティアグルーヴに吸収合併)から発売された、PC用観賞魚飼育シミュレーションソフトウェア、およびそのシリーズの総称です。

人気と特徴



かつては育成シミュレーションゲームとして高い人気を誇り、累計販売本数は10万本を超えました。プレイヤーは、様々な魚、水草、流木などのアクセサリー、餌、薬品などを購入して、自分だけのオリジナル水槽を作り上げることができます。コレクション要素も強く、多くのユーザーが熱中しました。

権利の移管



アクアゾーンの権利は、フロンティアグルーヴを経て、2007年11月からはSmith Micro Softwareに移管されました。

シリーズのルーツ



シリーズの初出は、1993年2月に発売されたMac版ですが、ほぼ同時期にMAXISがIBM-PC向けに『エル・フィッシュ』という類似のソフトを発売しています。この『エル・フィッシュ』は、ロシアのソフトハウス「アニマテックス」が開発し、テトリスの作者として知られるアレクセイ・パジトノフがデザインを手がけました。

PC版アクアゾーンの展開



アクアゾーンは、PC版で多数のバージョンとオプションディスクが発売されました。

1993年2月: AQUAZONE 1.0 Mac版
1994年8月: AQUAZONE 1.0 Win版
1995年10月: AQUAZONE 1.5 Mac版
1996年4月: AQUAZONE 1.5 Win版
1996年11月 - 1998年4月: AQUAZONE 1.5用オプションディスク各種発売
エンゼルフィッシュ、ブラックモーリー、クラウンローチ、レッドファントムテトラ、ペンシルフィッシュ、レッドプラティなど、様々な魚が追加されました。
架空の魚を飼育する「MEKASIA」シリーズもスタート。
世界遺産をテーマにしたアクセサリーキットも発売。
遺伝による交配を楽しめる「Power Updaterグッピーブリーディングセット」が発売。
グッピー・スターターキットも同時期に発売。
大型魚アロワナが飼育可能になる「Power Updaterアロワナ」が発売。
アロワナ・スターターキットも発売。
MACWORLD Expo/Tokyo'99にて、iMacの形をした魚「iMacinfish」の6色が限定発売されました(Mac版限定アイテム)。
1999年7月: AQUAZONE Pureがコンビニ・家電量販店などで発売。
1999年12月: AQUAZONE Flavorが発売。
AQUAZONE Flavor 01 Green: ネイチャーアクアリウムをテーマにしたオプションディスク。グローライトテトラ、ペンギンテトラ、レモンテトラ、シルバーハチェットなどの魚と水草を収録。
AQUAZONE Flavor 02 Nightmare: 奇妙な水槽を演出するオプションディスク。ブラインド・ケーブ、グラスキャット、エレファントノーズなどの魚と水草を収録。
ディスカスの飼育が可能になる「Power Updaterディスカス」が発売。
ディスカス・スターターキットが発売。
AQUAZONE Pure 金魚が発売。
2001年6月: AQUAZONE Pure 世界のメダカが発売。
2001年9月: Power Updaterプレコが発売。
プレコ・スターターキットも発売。
2006年7月: AQUAZONE Open Waterシリーズが発売。
琉球珊瑚の海 (2006年7月14日)
小笠原の蒼い海 (2006年9月1日)
悠久のアマゾン (2006年10月27日)
流氷の白い海 (2006年12月8日)
知られざる深海世界 (2007年1月26日)
渓流と身近な水景 (2007年4月27日)

家庭用ゲーム機版



アクアゾーンは、PC版以外にも家庭用ゲーム機向けに展開されました。

1996年7月12日: アクアゾーン for SEGASATURN(セガサターン用ソフト。5種類のオプションディスクも発売されました。)
2006年9月14日: AQUAZONE 〜LIFE SIMULATOR〜(Xbox 360用ソフト。追加アイテムの購入が可能でした(現在は配信終了)。)
2008年3月27日: さかなと遊ぼう!AQUAZONE DS〜熱帯魚〜(ニンテンドーDS用ソフト。ガンホー・オンライン・エンターテイメントより発売。)

外部リンク



AZ-TV!(アクアゾーン公式サイト) - ウェイバックマシン
AQUAZONE 〜LIFE SIMULATOR〜(Xbox360) - ウェイバックマシン
さかなと遊ぼう!AQUAZONE DS〜熱帯魚〜
* AQUAZONE Library

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。