アクワイア (ゲーム会社)

株式会社アクワイアについて

株式会社アクワイアは、秋葉原に本社を構える日本のゲーム開発会社です。企業は主に家庭用ゲームソフトや業務系システムの開発を行い、近年ではソーシャルゲームやスマートフォンアプリにも力を入れています。アクワイアは、独自性と奇抜さを重視したコンテンツ開発を方針としており、その姿勢が多くの支持を集めています。

歴史と沿革

この会社の起源は1994年に遡ります。当時、大学生だった代表取締役の遠藤が、高校時代の友人である山本健介、土田智裕と共に「チームアクワイア」というゲーム開発チームを設立しました。大学を卒業後、遠藤は半年間フリーランスとして活動し、その後ソニー・コンピュータエンタテインメントの勧めで法人化を果たし、有限会社アクワイアとしてスタートしました。後に株式会社に組織変更し、現在に至ります。社名の「アクワイア」は英語の「acquire（獲得する）」に由来し、強い印象を与える言葉として設定されています。

アクワイアは、1998年に発売した『立体忍者活劇 天誅』が国内外で大ヒットを記録し、その成功を基に和風ゲームの開発に注力することになります。さらに、2007年に開発した『勇者のくせになまいきだ。』の成功により、和風ゲームの枠を超えた多様なタイトルの開発が進みました。特に2008年の『剣と魔法と学園モノ。』からは自社販売にも乗り出し、ビジネスの幅を広げていきました。

事業内容と特徴

アクワイアは、家庭用ゲーム開発だけでなく、自社で所有するモーションキャプチャースタジオ「Studio Acquire」を運営し、3Dアクションゲーム開発への技術的な敷居を下げています。このスタジオは、自社開発の作品にそのまま利用でき、質の高いコンテンツの提供につながっています。

また、本社の位置する秋葉原の立地を活かし、秋葉原を舞台にした作品や、地域の文化をテーマにしたゲームも数多く手掛けています。最近では、2018年に発売されたスクウェア・エニックスの『OCTOPATH TRAVELER』が20年ぶりのミリオンヒットを記録し、各種アワードでも評価されるなど、アクワイアの名は国内外に広がっています。

沿革の年表

• - 1994年12月6日: 有限会社アクワイア設立
• - 1998年12月6日: 株式会社へ組織変更
• - 2006年8月: アエリアの子会社化
• - 2007年7月: 株式会社ゼロディブ設立
• - 2007年10月3日: ゲーム制作ミドルウェア「Gamebryo」の販売開始
• - 2008年12月26日: fonfun及びNVソフトのパッケージゲーム事業部門を譲受
• - 2011年10月19日: ガンホーがアクワイアの全株式を取得
• - 2014年12月6日: 創立20周年を迎え、ロゴとスローガンを変更
• - 2019年3月29日: ゼロディブをシティコネクションに譲渡
• - 2023年12月26日: KADOKAWAの完全子会社に

開発協力とリリース作品

アクワイアは、数多くのゲームの開発協力も行っており、代表作には『三國無双』シリーズや『信長の野望』などがあります。これらの協力を通じて技術力を高め、さらなるクリエイティブな作品を世に送り出す基盤を築いてきました。

アクワイアは、常に新しい挑戦を続ける企業であり、今後のさらなる成長が期待されます。

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