アグファフォト・ホールディング

アグファフォト・ホールディング有限会社とは

アグファフォト・ホールディング有限会社（AgfaPhoto Holding GmbH）は、ドイツに拠点を置く企業であり、デジタル写真機、記憶媒体、銀塩写真用フィルムなど、写真関連製品の製造・販売に関する権利を保有しています。1867年に設立されたアグフア（現在のアグフア・ゲバルト）から写真事業を引き継いでいますが、資本関係はありません。

歴史

アグファフォトの歴史は、アグフア・ゲバルトの消費者イメージング事業の売却から始まります。2004年、アグフア・ゲバルトは、この事業をMBO（マネジメント・バイアウト）により売却し、アグファフォト有限会社（AgfaPhoto GmbH）が設立されました。

しかし、翌年の2005年には、アグファフォト有限会社が破産申請を行う事態となりました。その後、アグファフォトは解散しますが、アグフア・ゲバルトで勤務していたホルガー・ブッシュが独立し、ループス・イメージング&メディア（Lupus Imaging & Media）を設立。アグフアのフィルム製法を継承し、ヨーロッパの工場でOEM生産を開始、2007年より「アグファフォト」ブランドによる写真フィルムの生産を再開しました。

現在のアグファフォト

現在、アグファフォト・ホールディングは、アグファ・ゲバルトとの商標権に関する合意に基づき、「アグファフォト」の商標と「レッドドット」マークの使用権を持っています。本社はレーヴァークーゼンにあり、ケルンに登記上の本店所在地を置いています。

アグファフォトブランドでは、写真フィルムのほか、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンパクトフラッシュ、USBメモリ、デジタルフォトフレーム、ミニラボ、光学・磁気記憶媒体、液晶テレビ、DVDプレーヤー、ポケットプロジェクター、双眼鏡、インクカートリッジ、印画紙など、幅広い製品が展開されています。

主な製品

フィルム

アグファフォト ヴィスタプラス100/200/400：カラーネガフィルム（富士フイルムOEM）
アグファフォト APX100/400プロフェッショナル：白黒ネガフィルム（マコ→アグファ・ベルギー工場OEM）
アグファフォト CTプレキサ100：カラーリバーサルフィルム
アグファフォト ルボックスカメラ：レンズ付きフィルム（フラッシュ付、防水カバー付など）

デジタルカメラ

アグファフォト セレクタ16
アグファフォト オプティマシリーズ（3, 145, 147, 105, 104, 103など）

日本での展開

日本においては、デジタルカメラ関連の正規代理店は、エグゼモードが2009年から販売を行っていましたが、2012年に製造を終了しました。その後、ジェネラル・イメージング・ジャパンが製品を引き継ぎました。写真フィルムについては、株式会社パワーショベルが正規代理店として、ループス・イメージング&メディアとの契約に基づいて販売を行っています。

関連企業

アグフア・ゲバルト：アグファフォトのルーツとなる企業
ループス・イメージング&メディア：アグファフォトのフィルムを製造する企業
エグゼモード：かつてアグファフォトのデジタルカメラを販売していた企業
ジェネラル・イメージング・ジャパン：現在アグファフォトのデジタルカメラ製品を販売する企業
株式会社パワーショベル：現在アグファフォトのフィルムを販売する企業

外部リンク

agfaphoto.com - 公式ウェブサイト （英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語）
Lupus Imaging & Media GmbH & Co. KG - アグファフォト・フィルム等を製造する企業の公式ウェブサイト
agfa - フィルムについての日本公式ウェブサイト
* アグファ・フォト - デジタルカメラ（日本販売代理店・ジェネラル・イメージング・ジャパンのサイトより）

もう一度検索