アジウソン・ディアス・バティスタ

アジウソン・ディアス・バティスタのプロフィール

アジウソン・ディアス・バティスタ（Adilson Dias Batista）は、1968年3月16日にブラジルのパラナ州クリチバに生まれたサッカー選手兼指導者です。彼は現役時代を通じてディフェンダーおよびミッドフィールダーとしてプレーし、ブラジル代表にも選出された経験を持っています。

選手経歴

アジウソンのサッカーキャリアは1990年代に始まり、特にグレミオでの活躍が際立っています。彼は守備の要としてだけでなく、攻撃面でもヘディングの強さを活かして大きな武器となりました。グレミオではパラグアイ代表選手であるカタリーノ・リバローラと共に堅固なセンターバックを形成し、1995年にはキャプテンとしてチームをリベルタドーレスカップに導きました。更に、その年のインターコンチネンタルカップではアヤックスと戦い、延長戦の末にPKで敗れたものの、その強さは多くのファンに記憶されています。

1996年に神戸で開催されたレコパ・スダメリカーナではCAインデペンディエンテに対して得点を決め、優勝を果たしました。以降、彼は1990年にブラジル代表に選ばれましたが、その後は代表とは縁が薄かったようです。彼自身の言葉によると、都会のクラブチームに所属しない選手が代表に選ばれにくい傾向があるとのことです。

やがて1997年、彼はジュビロ磐田に加入。ルイス・フェリペ・スコラーリの監督のもと、守備の柱として存在感を発揮しました。DFながら得点力もあり、1997年のJリーグでは22試合で5ゴール、1998年には23試合で5ゴールを挙げています。引退後のキャリアも、彼の選手としての実績に負うところが大きいと言えるでしょう。

指導者経歴

現役引退後、アジウソンは指導者の道に進みました。彼の最初の要職はモジミリンの監督で、チームを全国選手権の3部から2部へと昇格させる実績を残します。その後、彼はグレミオの監督にも就任しました。フィゲイレンセでは問題児エジムンドを上手にコントロールし、若手選手と移籍選手で穴を埋めながら良い成績を収めました。

2006年6月23日、彼は再びジュビロ磐田の監督に就任。若手選手を積極的に起用し、チームを5位にまで押し上げますが、続くシーズンでは迷走。特に守備の不安定さから多くの失点を喫しました。2007年はさらなる危機に見舞われ、9位であったチームの状況を鑑み、辞任を決意しました。

その後彼は2008年からクルゼイロの監督に転身し、ブラジルサッカーに戻ってからは上位に導くなど監督としてのキャリアを築き上げていきます。

エピソード

彼の教えを受けた選手たち、鈴木秀人や田中誠は、空中戦での位置取りや駆け引きについて多くのことを学んだと語っています。また、影響を受けた監督の中にはフェリペとネルシーニョの名前が挙げられています。

個人成績

アジウソンの選手としての記録は素晴らしく、彼はJリーグでの活動を通じて総計52試合で10ゴールを挙げました。その後も多くのタイトルを獲得し、彼の名前はブラジルサッカー界でしっかりと刻まれています。彼の将来においてもその影響力は大きく、サッカー界での貢献は今もなお続いているのです。

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