アズベリー神学校

アズベリー神学校は、1923年にヘンリー・クレイ・モリソンによって、アメリカ合衆国ケンタッキー州ウィルモアに創立された福音主義の超教派神学校です。創立当初はアズベリー大学の一部でしたが、1940年に独立し、独自の神学校としての道を歩み始めました。この神学校は、多様な教派の学生を受け入れ、福音主義の立場から神学教育を提供しています。

歴史

アズベリー神学校の歴史は、創立者ヘンリー・クレイ・モリソンのビジョンから始まりました。1923年の創立以来、数多くの牧師、宣教師、神学者を育成し、世界中の教会に貢献しています。

1923年: ヘンリー・クレイ・モリソンによってケンタッキー州ウィルモアに創立。
1940年: アズベリー大学から独立し、アズベリー神学校となる。
2004年: ジェフ・グリーンウェイが第6代学長に就任。
2006年: エルワース・ケイラスが第7代学長に就任。
2009年: ティモシー・テネントが第8代学長に就任。

歴代の学長たちは、それぞれの時代において神学校の発展に大きく貢献してきました。彼らのリーダーシップのもと、神学校は教育内容の充実、研究活動の促進、そして地域社会への貢献を続けています。

著名な卒業生

アズベリー神学校は、世界各地で活躍する多くの卒業生を輩出しています。以下にその一部を紹介します。

ハワード・マーシャル (1934-2015): アバディーン大学神学部名誉教授、ティンデル聖書研究所所長、英国新約聖書協会前議長、欧州福音主義神学者議長など、国際的に活躍した新約聖書学者です。
増田誉雄 (1929-2010): 経堂めぐみ教会牧師、お茶の水聖書学院院長として、日本の教会形成に貢献しました。
服部嘉明 (1931-): 神学校教師、牧師、聖書学者として、新改訳聖書のエゼキエル書を翻訳するなど、幅広い分野で活躍しています。
土屋順一 (1931-): 東京カベナント教会の元牧師として、教会の成長に尽力しました。
齋藤孝志 (1935-2019): 日本ホーリネス教団長谷聖書集会牧師、東京聖書学院名誉教授、厚木キリスト教会名誉牧師、東京ミッション研究所副理事長として、日本のキリスト教界に多大な影響を与えました。
油井義昭 (1942-): 長津田みなみキリスト教会協力牧師、元東京基督神学校講師として、多くの後進を育成しました。
津村俊夫 (1944-): 言語学者、旧約聖書学者、神学校教師、文学博士(Ph.D.)、聖書宣教会聖書神学舎教師、前教師会議長、新日本聖書刊行会理事・翻訳編集委員長、聖書考古学資料館理事長、慶應義塾大学講師を務め、旧約聖書の分野で卓越した研究を続けています。元筑波大学文芸言語学系助教授。
藤本満 (1957-): イムマヌエル綜合伝道団牧師として、ウェスレーの研究家としても知られています。イムマヌエル綜合伝道団代表も務めています。
河村従彦: イムマヌエル聖宣神学院院長として、神学教育に尽力しています。
小嶋崇: 巣鴨聖泉キリスト教会の牧師として、地域に根ざした牧会活動を行っています。
鎌野直人 (1963-): 関西聖書神学校校長、日本イエス・キリスト教団姫路城北教会牧師として、次世代のリーダー育成に力を注いでいます。
山崎忍 (1965-): 浅草橋教会主任牧師として、教会形成に貢献しています。
岩上敬人 (1968-): イムマヌエル狭山キリスト教会牧師、お茶の水聖書学院教師として、教会と神学校の両面で活動しています。
西郷純一: ニューヨーク日本語教会牧師として、海外での宣教活動に携わっています。
中川信嗣: 大泉キリスト教会主任牧師として、地域に密着した牧会活動を展開しています。

アズベリー神学校の特色

アズベリー神学校は、福音主義の立場を堅持しながらも、多様な神学的視点を受け入れる姿勢を大切にしています。これにより、学生は幅広い知識と深い洞察力を養うことができ、様々な文化や社会の中でリーダーシップを発揮するための準備ができます。

神学校は、教育だけでなく、研究活動にも力を入れており、神学の発展に大きく貢献しています。また、地域社会との連携も大切にしており、様々なプログラムを通じて地域の人々をサポートしています。

まとめ

アズベリー神学校は、創立以来、世界中の教会に貢献する数多くのリーダーを輩出してきました。その歴史、教育内容、そして卒業生の活躍を通して、神学校の重要性を再認識することができます。今後も、アズベリー神学校は、福音主義の精神に基づき、神学教育と研究の発展に貢献し続けるでしょう。

外部リンク

Asbury Theological Seminary（英語）

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