増田誉雄

増田誉雄の生涯

増田誉雄（ますだ やすお、1929年9月29日もしくは1930年8月 - 2010年9月4日）は、日本のエバンジェリカル・コングリゲーショナル・チャーチの牧師で、経堂めぐみ教会の創設者として知られる人物です。また、お茶の水聖書学院の院長としても活躍し、日本ケズィックコンベンションの責任者として、長年にわたって影響力を持ち続けました。

幼少期と戦後の信仰の芽生え

東京府東京市に生まれた彼は、戦時中に神風特別攻撃隊に志願しようとするも、その願いは叶いませんでした。1945年3月10日の東京大空襲では、偶然にも自宅が戦火を免れ、翌々日に東久留米市に疎開することになりました。ここで新たな生活が始まりますが、彼の信仰のきっかけは、高校3年生の夏に訪れたキリスト教の集会でした。婦人宣教師の導きにより、彼はイエス・キリストを信じる決意を固めます。

牧師としての道のり

1949年1月1日、彼は洗礼を受け、すぐに神の召命を感じ、伝道者を目指すことになります。1949年4月には日本聖書学院に入学し、教育を受けますが、学院は2年後に閉鎖。そこで東京聖書学院に転校し、そこでの学びとともにOMS宣教師の通訳も行いました。ちょうど卒業の時期に彼は現在の妻と婚約します。

渡米と学び

1953年、増田は渡米することを決意し、横浜港からプレジデント・クリーブランド号で出発しました。アメリカではホイートン大学に入学し、牧師としての道を歩みます。学校生活の中で長女が誕生し、充実した日々を送ります。卒業後はアズベリー神学校に進み、さらなる神学の学びを深めました。最終的にはウェストミンスター神学校にて新約学を学び、無事に卒業を果たします。

日本での伝道活動

1962年に帰国後、東京での開拓伝道を開始し、経堂めぐみ教会を設立。1974年には教会堂を建設し、献堂式を迎えます。また、伝道所として相模原グレースチャペルを株分けして日本教区を設立しました。これらの活動を通じて、日本におけるキリスト教の発展に寄与しました。

教育界への貢献

1991年には御茶の水クリスチャンセンター（OCC）で御茶の水聖書学院を設立し、院長として多くの後進を育てました。1998年には米国バイオラ大学から名誉神学博士号を授与され、その業績を認められました。

最期の時

彼は2010年9月4日に満80歳でこの世を去りました。増田誉雄の生涯は、日本のキリスト教コミュニティにおいて深い影響を与え、多くの信徒に希望と導きを提供したことが評価されています。

著作

増田は多数の著書を残し、特に『マタイの福音書』や『日ごとの恵み』などが広く読まれています。また、『私を強くしてくださる方によって』や『キリストが私のうちに』など、その教えは多くの人々に影響を与え続けています。

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