服部嘉明

服部嘉明の生涯と業績

服部 嘉明（はっとり よしあき、1931年 - 2022年4月15日）は、日本を代表する神学校の教師、牧師、そして聖書学者として知られています。彼は新改訳聖書の『エゼキエル書』の翻訳を手掛けるなど、聖書の理解と普及に努めました。また、彼の温かい人柄と愛妻家としての姿勢は多くの人々に影響を与えました。彼はアメリカ合衆国シアトルで晩年を過ごしながらも、日本の教会における伝道活動に尽力してきました。

生い立ちと教育

服部嘉明は1931年、大阪府に生まれました。1954年には大阪キリスト教学院を卒業し、教職に就きました。その後、福島県平市で牧会伝道に励む一方、1956年にはアメリカへ渡ります。国外での学びを続け、1958年にはローバート・ウェスレイアン大学を卒業。その後、アズベリー神学校で神学の学位を取得し、さらにウェストミンスター神学校で旧約学を専攻しながら、エドワード・ヤング教授から学びました。

職業キャリア

1968年にウェストミンスター神学校を卒業した後、服部氏は大阪基督教短期大学で教壇に立ちます。1969年には日本自由メソヂスト教団の一員として阪南自由メソジスト教会の牧師に就任しましたが、1974年にはその職を退きました。その後、1987年からは東京基督教短期大学の教授として教育に従事し、1990年には東京基督教大学へ移籍します。学問と実践を結びつけた授業を展開し、多くの学生に深い信仰の理解を促しました。

翻訳・著作活動

服部氏は聖書の翻訳や著作にも力を注ぎました。1987年にはエドワード・ヤング著『旧約預言者の神学』の翻訳を手掛け、聖恵授産所から出版されました。この作品は聖書の預言者たちの神学的な理解を深める重要な著作として評価されています。また、1975年には『申命記講解』をいのちのことば社から出版し、聖書の解釈に関する貴重なリソースを提供しました。さらに「教会と聖書」と題した講演を行い、1990年代には「日本をキリストへ-終末と世界宣教-」においても重要なメッセージを発信しました。

最晩年と遺産

2022年4月15日、服部嘉明氏は米国シアトルにて逝去しました。その生涯は、日本のキリスト教界に大きな影響を与え、数々の著作や翻訳を通じて多くの人々にインスピレーションを与えました。彼の業績は今後も多くの後進たちに受け継がれ、教会や学問の発展に寄与し続けることでしょう。

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