アソシエイション

アソシエイション（The Association）

アソシエイションは、1960年代後半にアメリカのカリフォルニア州で結成されたソフトロックバンドです。彼らはモントレー・ポップ・フェスティバルでの一番手を務めるなど、その名は広まり、全米チャートでのヒットを次々に記録しました。オリジナルメンバーの一部は長い活動を経て再結成され、現在も音楽活動を続けています。アソシエイションは、日本では「ソフト・ロック」と呼ばれるジャンルの代表的存在とされています。

初期の歴史

バンドの始まりは1962年で、当初ハワイで海軍に勤務していたジュールズ・アレキサンダーと、彼が出会ったテリー・カークマンが中心となりました。2人はロサンゼルスに移り住んだ後、フォーク・ロックバンド「ザ・メン」を結成。しかし、グループは早々と解散し、そのメンバーの一部が集まって新たに「アソシエイション」と名乗るようになります。最初のヒット作は1966年の「アロング・カムズ・メアリー」で、これがビルボードチャートで7位を記録しました。

成功とヒット曲

1966年リリースの1stアルバム『And Then... Along Comes the Association』は、プロデューサーにカート・ベッチャーを迎え、その後「チェリッシュ」がチャート1位を獲得し、アソシエイションの名声を確立します。続く2ndアルバム『ルネサンス』はあまりの成功を収められませんでしたが、後に「ウィンディー」が1967年に1位を記録し、彼らは勢いを取り戻しました。この期間にアソシエイションは、モントレー・ポップ・フェスティバルでのパフォーマンスをはじめ、数多くのツアーを行いました。

キャリアの変遷

その後も「ネヴァー・マイ・ラヴ」や「恋にタッチはご用心」などのヒットを次々に生み出します。しかし、1970年代に入るとメンバーの変動やヒット曲の減少に直面し、アルバム『ストップ・ユア・モーター』などは不振にあえぎました。1972年にはメンバーのブライアン・コールが急死するという悲劇があり、グループは深刻な困難に見舞われました。

1970年代後半から1980年代初頭にかけては、再評価される機会が訪れ、HBOの特番のためにメンバーが再結集。これがきっかけとなり、エレクトラ・レコードから新曲をリリースし、活動を活発化させました。アソシエイションは、メンバーの変更を経て、現在も年間約70日間のツアーを行うなど、根強い人気を誇っています。

音楽スタイルと影響

アソシエイションの音楽は、洗練されたハーモニーと柔らかなメロディで知られ、特に「ソフトロック」や「サンシャイン・ポップ」として分類されます。彼らの楽曲は時代を超え、様々なアーティストに影響を与え続けています。特に「ドリーマー」は、プロモーションなしにもかかわらず、チャートに名を刻みました。

現在の活動

アソシエイションは、今日でもライブ演奏を行い、ファンを楽しませています。2003年にはボーカル・グループ名誉の殿堂にも名を連ね、その地位を確固たるものとしています。これからも彼らの音楽は多くの人々に愛され続けることでしょう。

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