アタカ大機

アタカ大機株式会社の歴史

アタカ大機株式会社は、環境装置やゴム製品に特化した企業ですが、その起源は1967年に遡ります。当初は安宅産業株式会社の建設事業本部から独立して設立された安宅建設工業株式会社から始まりました。この新たな会社は、大阪市に本社を構え、建設および水処理事業に力を注いでいました。

翌1968年には名古屋営業所が支店に昇格し、さらに広島営業所が開設されるなど、急速に事業を拡大。1971年には㈱浄水工業所との業務提携を結び、同社の営業権を譲り受けることにも成功しました。この頃から社の基盤が確立されていきます。

1974年には大阪証券取引所の市場第二部に株式を上場し、翌年には大阪工場を新設。これを機に事業の発展は加速し、1977年には日立造船株式会社からの経営参加を受けることになります。これによって同社の水処理部門が強化され、商号もアタカ工業株式会社に変更されました。

その後の1980年代には、工場の新設や支店の名称変更を経て、1991年には中央研究所を技術研究所に改称。2001年には大阪証券取引所の市場第一部指定となるなど、さらなる成長を続けました。この間、環境研究所の設立も実現し、技術革新が進められていきました。

2006年にアタカ工業と大機エンジニアリングが合併し、アタカ大機株式会社としての新たなスタートを切ります。本社も東京都港区への移転を果たし、企業規模を拡大しました。しかし、2008年には連結子会社を吸収合併し、組織のスリム化を進めました。

2012年には複数の事業所を統合し、経営効率の向上を図りましたが、その中で建設事業を株式会社ニチゾウテックに譲渡。2014年には日立造船株式会社に吸収合併されることとなり、長い歴史を閉じました。

日立造船の一部として新たなスタートを切ることになったアタカ大機株式会社は、これまでの水処理事業や環境装置における経験をもとに、さらなる企業成長を目指す道を歩み始めたのです。経営統合や吸収合併の波の中で、アタカ大機の企業としてのポジションは再確認されました。企業の歴史は、次世代への経営の教訓ともなったことでしょう。

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