アダム・グリーンバーグ (野球)

アダム・グリーンバーグ：不屈の精神で掴んだ7年越しの夢

アダム・ダニエル・グリーンバーグ（Adam Daniel Greenberg, 1981年2月21日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手（外野手）です。右投左打。

プロ入りと悲劇

2002年のMLBドラフトでシカゴ・カブスから9巡目指名を受けプロ入り。マイナーリーグで着実に実績を積み、2005年7月7日にメジャー昇格を果たします。しかし、7月9日のフロリダ・マーリンズ戦で代打として出場した際、初球を頭部に受け、負傷退場。視覚障害や良性発作性頭位めまい症などの後遺症に苦しみ、MLBでの出場はこのたった1打席のみとなってしまいました。

苦難の道のり

2006年に復帰するも、成績は低迷。解雇後、ロサンゼルス・ドジャース、カンザスシティ・ロイヤルズ、ロサンゼルス・エンゼルスと渡り歩きますが、メジャー復帰は叶いません。2009年からは独立リーグであるアトランティックリーグのブリッジポート・ブルーフィッシュでプレーを続けました。

奇跡のカムバック

グリーンバーグの諦めない姿勢は、多くの人々の心を打ちました。カブスファンを中心に「ONE AT BAT GREENBERG（グリーンバーグにもう1打席を）」というムーブメントが起こり、2012年9月27日、かつて死球を受けたマイアミ・マーリンズ（当時フロリダ・マーリンズ）からの申し出により、グリーンバーグはマーリンズと1日限定契約を結びます。

2012年10月2日のニューヨーク・メッツ戦、6回裏に代打として出場。R.A.ディッキーの前に空振り三振に倒れますが、球場全体から温かい拍手が送られました。7年越しのメジャー復帰を果たしたグリーンバーグは、この日受け取る最低報酬額を、運動選手の脳疾患を研究する財団に全額寄付しました。

その後と引退

2013年はボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結びますが、解雇。再びブルーフィッシュに復帰し、2014年に現役引退を表明しました。

詳細情報

背番号
17（2005年）
* 10（2012年）

まとめ

アダム・グリーンバーグは、不運な事故によりMLBでのキャリアを絶たれかけましたが、不屈の精神と周囲のサポートによって、7年越しに再びメジャーの舞台に立つことができました。彼の物語は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

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