アトムス・フォー・ピース

アトムス・フォー・ピース (Atoms For Peace) は、2009年に結成されたロックバンドです。レディオヘッドのトム・ヨーク、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーという、それぞれが音楽界を代表する存在である2人が中心となり、他に、ベックやR.E.M.の活動に参加しているジョーイ・ワロンカー、ブラジル人パーカッショニストのマウロ・レフォスコ、そして長年レディオヘッドのプロデューサーを務めるナイジェル・ゴッドリッチという、錚々たるメンバーが集結したスーパーグループとして注目を集めました。

結成の経緯と活動

アトムス・フォー・ピースは、元々トム・ヨークが2006年に発表したソロ・アルバム『ジ・イレイザー』のツアーを行うために結成されました。2009年10月2日にロサンゼルスで初ライブを行い、当初は短期的なプロジェクトとして考えられていましたが、メンバー間の相性が非常に良く、「辞めるには楽しすぎる」という理由から活動を継続することになりました。

2010年には、コーチェラ・フェスティバルやフジロック・フェスティバルといった世界的な音楽フェスティバルに出演し、オリジナル曲に加えて、ジョイ・ディヴィジョンの名曲「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」のカバーを披露するなど、その音楽性の幅広さを示しました。

2011年は目立った活動はありませんでしたが、2012年9月にはデビュー・シングル「Default」を発表し、同年秋にはデビュー・アルバムのリリースを予告しました。

デビュー・アルバム『アモック』

2013年1月には、デビュー・アルバムからの先行シングルとして「Judge Jury and Executioner」がリリースされ、2月20日には待望のデビュー・アルバム『アモック』が発表されました。アルバムのリリースに先駆けて、公式サイトでは全曲のストリーミング公開が行われ、大きな話題を呼びました。また、同年2月22日にはロンドンでライブを行い、その夏にはヨーロッパツアーを行うことも発表されました。

メンバー

トム・ヨーク (Thom Yorke) - ボーカル、ギター、キーボード、プログラミング
フリー (Flea) - ベース、鍵盤ハーモニカ
ナイジェル・ゴッドリッチ (Nigel Godrich) - キーボード、プログラミング、音楽プロデューサー
ジョーイ・ワロンカー (Joey Waronker) - ドラム
マウロ・レフォスコ (Mauro Refosco) - パーカッション

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム
『アモック』 - Amok (2013年、XL Recordings)
シングル
"Default" (2012年、XL Recordings)
"Judge Jury and Executioner" (2013年、XL Recordings)
"Before Your Very Eyes..." (2013年、XL Recordings)

日本公演

2010年
フジロックフェスティバル'10
8月1日: グリーン・ステージ
2013年
11月18日、19日: Zepp Namba（サポート・アクト：ANSTAM）
* 11月21日、22日、23日: 新木場STUDIO COAST（サポート・アクト：ANSTAM）

アトムス・フォー・ピースは、各メンバーの才能が融合し、他に類を見ないサウンドを生み出している、まさに唯一無二の存在と言えるでしょう。今後の活動にも目が離せません。

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