アドアーズ

アドアーズ：首都圏を中心に展開するゲームセンターの歴史

アドアーズは、株式会社ワイドレジャーが運営する人気ゲームセンターブランドです。その歴史は長く、1971年にゲームセンター事業へ参入したアドアーズ株式会社（初代法人、後の株式会社KeyHolder）にまで遡ります。当初はメダルゲームを中心に、首都圏の駅前に多くの店舗を展開し、地域に根付いたエンターテインメントを提供してきました。

2017年、初代法人は持株会社制への移行を決定。アミューズメント事業を承継する新会社としてアドアーズ分割準備株式会社（後にアドアーズ株式会社、2代目）を設立し、初代法人から事業を譲受しました。この再編は、今後の事業拡大に向けた戦略的な一歩でした。

しかし、新たな展開の道は、予想外の展開を迎えます。福岡県に本社を置くワイドレジャーが、KeyHolderへアドアーズの買収を申し出たのです。2018年1月、両社は株式譲渡契約を締結。同年3月、アドアーズはワイドレジャーの完全子会社となりました。KeyHolderは、長年培ってきたアミューズメント事業から撤退することになります。

ワイドレジャー傘下となったアドアーズは、従来からの主力であるメダルゲームに加え、プライズゲームの強化を図りました。一方で、不採算店舗の閉鎖も断行し、経営の効率化を徹底的に推し進めました。秋葉原にあった2店舗の閉鎖はその象徴的な出来事と言えるでしょう。

2022年3月、アドアーズはワイドレジャーに吸収合併され、社名としては消滅しました。しかし、31店舗はワイドレジャー直営店として営業を継続し、「アドアーズ」のブランド名は維持されました。これは、長年にわたる顧客からの信頼とブランド力の高さの証でしょう。ワイドレジャー傘下での運営移行後も、その人気は衰えず、多くのファンを引き付けています。

ワイドレジャー傘下入り後、新たな展開も見られました。九州地方への出店は、初代法人時代にはありませんでしたが、2022年12月には、福岡県筑紫野市にプライズゲーム専門店の「アドアーズ+PLUS」がオープンしました。これは、ワイドレジャーの「楽市楽座」ブランドとは別に展開されるものであり、アドアーズブランドの更なる発展を示す出来事と言えるでしょう。

現在、アドアーズは東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、栃木県、北海道、福岡県に店舗を展開。幅広い地域で、多くの人々にエンターテインメントを提供し続けています。メダルゲームからプライズゲームまで、充実したゲームラインナップで、老若男女問わず楽しめる空間を提供し続けているのです。

アドアーズの歴史は、時代の変化に柔軟に対応し、常に進化を続ける企業姿勢を物語っています。これからも、革新的なエンターテインメントを提供することで、人々の心を掴み続けることでしょう。

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