アドマイヤフジ

アドマイヤフジについて

アドマイヤフジ（Admire Fuji）は、2002年3月1日に生まれた日本の競走馬で、主な勝ち鞍として2006年の日経新春杯、そして2008年と2009年の中山金杯があります。その馬名の由来は、冠名の「アドマイヤ」と日本の名峰「富士」に由来しています。また、母馬は牝馬ながらステイヤーズステークスでの2着の実績があり、兄弟には交流G1全日本2歳優駿で優勝を果たしたアドマイヤホープがいます。

戦績概要

アドマイヤフジは2004年7月に武豊騎手の騎乗で新馬戦に出走し、圧倒的な注目を浴びる中で見事に勝利を収めました。このレースは後に名馬となるペールギュントなどが参加した厳しい戦いでした。デビュー後は、ホープフルステークスや寒竹賞での結果により、クラシック路線へ進むこととなりました。特に皐月賞では、福永祐一騎手と共に堅実な走りを見せ、5着に入線しました。

その後もアドマイヤフジは、様々なレースに挑戦し続けましたが、なかなか思うような結果が出ず、苦しい時期もありました。しかし、2006年の新春杯では、先行策が功を奏し、重賞初勝利を挙げることに成功しました。残念ながら、その後は怪我に悩まされることになり、休養を余儀なくされましたが、競技に復帰し、2007年には日経新春杯で1番人気に期待されましたが、6着に終わります。

その後も賞金を狙いダイヤモンドステークスや菊花賞に挑戦するも、なかなか結果に結びつきませんでした。しかし、2008年1月に中山金杯に出走し、再び勝利を手に入れました。このレースは、アドマイヤフジにとって重要な意味を持つものとなりました。

引退とその後

アドマイヤフジは、2010年に明け8歳を迎えた時点で競走馬登録を抹消され、その後地方競馬での活動が決まります。地方に移籍後は、武蔵野オープンで2着に入賞しましたが、徐々に成績は下降し、最終的に故障で競走除外となり、2011年に再び登録抹消されました。

引退後は、福島県南相馬市にて乗馬として余生を過ごすことが決まりましたが、東日本大震災に遭遇し、千葉県へ避難。その後、ファンの女性によって譲渡され、最終的には北海道浦河町の辻牧場に預けられています。

血統

アドマイヤフジの血統背景も非常に興味深いもので、半兄にはG1を制したアドマイヤホープ、そして半弟にアドマイヤコスモスがいます。また、曾祖母には世界的に有名な血統のSadler's Hallが存在しており、その子孫には多くの名馬が名を連ねています。

アドマイヤフジはその堅実さと能力で競馬ファンに愛され、その後の生活も幸せに過ごせることから、競走馬としての彼の足跡は多くの人々の心に残っています。

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