アナ・マリア・トーレス

アナ・マリア・トーレス・ラミレス

アナ・マリア・トーレス・ラミレス（Ana Maria Torres Ramirez、1980年1月25日生まれ）は、メキシコの女子プロボクシング界において非常に著名な選手です。彼女は、メキシコシティ出身であり、リング内外での活躍が評価されています。

キャリア初期

トーレスは1999年7月3日にアレナ・メヒコでプロデビューを果たし、マリアナ・フアレスとの試合で2-1の判定勝ちを収めました。この勝利でスタートを切ると、同年12月11日に再度フアレスと対戦し1-1の引き分けに終わりましたが、2002年にはメキシコ女子バンタム級王座決定戦でフアレスに勝利し王座を手にしました。

しかし、彼女の初防衛戦ではイボンヌ・ムニョスに判定で敗れ、この敗北がプロキャリア初の黒星となりました。その後、トーレスは再び王座を獲得し、2006年にはNABF女子北米スーパーフライ級王座も獲得しました。

世界王座の獲得

トーレスは2006年10月7日にベラクルス州ハラパでマイェラ・ペレスとの試合でWBC女子世界スーパーフライ級暫定王座を獲得しました。翌年の2007年4月にはダイアナ・サンタナとの対戦に勝利し、正式な王者となりました。彼女はその後も数回の防衛に成功しましたが、2007年10月には柳明玉に敗れ王座を失いました。

王座獲得の道のりは順風満帆ではありませんでしたが、2008年にはエスメラルダ・モレノとの試合で暫定王座に返り咲き、その後も数度の防衛を果たします。2009年の段階で彼女はWBC女子世界スーパーフライ級の正式王者となり、以降の試合で数多くのチャンピオンシップを保持しました。

引退と現在

2012年の5月には妊娠が発覚し、産休に入ることに。WBCは彼女を名誉王者として認定し、以降正式な競技には復帰していないものの、ボクシング界での活動は続けています。トーレスはマネージャーとして裏方に回り、他の選手をサポートする形で貢献しています。

2014年には日本に来日し、村田諒太の試合でセコンドを務めるなど、その存在感は依然として強いものがあります。トーレスのキャリアの戦績は34戦で28勝（16KO）、3敗、3引き分けと素晴らしいものであり、彼女の名は女子ボクシングの歴史にしっかりと刻まれています。

ボクシングの世界において、アナ・マリア・トーレスはただの選手ではなく、多くの女性たちに勇気を与える存在として今後も多くの人々の記憶に残ることでしょう。

もう一度検索