テネシー州で、ウォッシュバーンは「アンクル・アール」の創設メンバーであるKC・グローブスと出会い、バンドに参加。5年間にわたりツアーを共に行いました。バンドは「all G'earl」「She Waits for the Night」「Waterloo, TN」の3枚のアルバムをリリースし、オールドタイム音楽シーンでの注目を集めました。
ソロ活動とスパロウ・カルテット
ウォッシュバーンは、ノースカロライナ州のブルーグラスフェスであるマール・フェスの作曲コンテストで頭角を現し、ソロアルバム制作の機会を得ました。ベラ・フレックがプロデュースした1stソロアルバム「Song of the Traveling Daughter」には、チェロ奏者のベン・ソリーや、カナダのフュージョンバンド「The Duhks」のギタリストであるジョーダン・マクコネルが参加。彼女の音楽的な才能を世に示しました。
また、ウォッシュバーンは、2005年にソリー、フレック、フィドラーのケイシー・ドリーセンとともに「スパロウ・カルテット」を結成。中国語の歌を収録したアルバム「Abigail Washburn and the Sparrow Quartet」をリリース。アメリカ政府の要請で、2006年にはチベット公演を行い、2008年の北京オリンピック開催中にも演奏を行いました。さらに、四川大学でアメリカンフォーク音楽の講師を務めるなど、中国との深い関わりを築いています。
2010年には、タッカー・マーティンをプロデューサーに迎えて、2枚目のソロアルバム「City of Refuge」をリリース。また、劇作「ポスト・アメリカン・ガル」の公演や、「ウー・フォース」での活動など、幅広い音楽活動を続けています。夫であるベラ・フレックとのデュオアルバムは、ビルボードのブルーグラスチャートで1位を獲得しました。