アフロ・ケルト・サウンド・システム

アフロ・ケルト・サウンド・システム (Afro Celt Sound System)

アフロ・ケルト・サウンド・システムは、ケルト音楽の旋律と西アフリカのリズムを融合させた、他に類を見ない音楽を創造する多国籍グループです。イギリスを拠点に活動し、ワールドミュージック界で独自の地位を確立しています。

概要

1995年、ピーター・ガブリエルの「リアル・ワールド・スタジオ」で開催された「リアル・ワールド・レコーディング・ウィーク」から誕生しました。このイベントは、世界中のアーティスト、エンジニア、プロデューサーが集まり、共同で音楽制作を行うというもので、サイモン・エマーソンを中心にバンドが結成されました。彼らのアルバムには、多様なゲストアーティストが参加しており、ワールドミュージックのスーパーグループとも呼ばれています。

アルバムは「リアル・ワールド」レーベルからリリースされ、同レーベルでピーター・ガブリエル自身に次ぐ、高い売上を記録しています。ウォーマッド・フェスティバルでのライブパフォーマンスは、常に観客を魅了し、ハイライトの一つとなっています。

リアル・ワールドとの契約で5枚のアルバムをリリース後、2014年にはウェブサイトをリニューアルし、新たなアルバムの制作を発表しました。しかし、2015年にはバンドが2つのグループに分裂し、バンド名の使用権を巡って法的な紛争が発生しました。2016年12月、両グループは和解し、アフロ・ケルト・サウンド・システムの名前はサイモン・エマーソンらのグループに引き継がれることになりました。再始動後のアルバムは、エマーソンのレーベルECC Recordsからリリースされています。

メンバー

アフロ・ケルト・サウンド・システムは、活動当初からメンバーとゲストの区別が曖昧でしたが、主に以下のメンバーが中心となって活動しています。

サイモン・エマーソン (Simon Emmerson): ギター、プロデューサー。ワーキング・ウィーク、ウイークエンドでの活動を経て、バーバ・マールのアルバムプロデュースでグラミー賞にノミネート。
ジェームズ・マクネリー (James McNally): バウロン、アコーディオン、ティン・ホイッスル。ザ・ポーグスのメンバーだった時期も。
イアルラ・オ・リオナード (Iarla Ó Lionáird): ボーカル。
マーティン・ラッセル (Martin Russell): キーボード、プロデューサー、エンジニア、プログラミング。
ンファリー・クヤテ (N'Faly Kouyaté): コラ、バラフォン、ボーカル。
ムサ・シソコ (Moussa Sissokho): ジャンベ、トーキングドラム。
ジョニー・カルシ (Johnny Kalsi): ドール (Dhol Foundationのリーダー)。
エマー・メイヨック (Emer Mayock): ティン・ホイッスル、フルート、イリアン・パイプス。

過去には、ピーター・ガブリエル、ロバート・プラント、シネイド・オコナーなど、数多くの著名なミュージシャンがアルバムに参加しています。

ディスコグラフィ

Volume 1: Sound Magic (1996年)
Volume 2: Release (1999年)
Volume 3: Further in Time (2001年)
Seed (2003年)
Pod (2004年) ※コンピレーション・リミックス盤
Volume 5: Anatomic (2005年)
Capture: 1995–2010 (2010年) ※コンピレーション
The Source (2016年)
Flight (2018年)

外部リンク

Afro Celt Sound System — 公式ページ
Afro Celt Sound System Facebook
Afro Celts on Real World Records
An Afro Celts Fan Website
アフロ・ケルト・サウンド・システム - Discogs

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