アマポーラ宗谷

アマポーラ宗谷

アマポーラ宗谷（アマポーラそうや）は、ハートランドフェリーによって運航されているフェリーです。この船は利尻・礼文航路において、重要な役割を果たしています。

概要

アマポーラ宗谷は、フィルイーズ宗谷の後継として2020年2月4日に稚内 - 利尻・礼文航路に就航しました。前の船であるフィルイーズ宗谷は、2019年10月31日に運航を終了し、海外へ引き渡されました。船名の「アマポーラ」は、スペイン語で「ヒナゲシ」を意味し、利尻島に自生するリシリヒナゲシに由来しています。また、船体のデザインは、Hを形取った社章と、リシリヒナゲシの鮮やかな黄色を基にした濃藍色が施されています。

航路

アマポーラ宗谷は、利尻・礼文航路で以下のルートを運航しています：

• - 稚内港 - 鴛泊港（利尻島）・香深港（礼文島）
• - 鴛泊港 - 香深港
• - 沓形港（利尻島） - 香深港（季節運航、6月から9月）

この航路には、アマポーラ宗谷のほか、ボレアース宗谷とサイプリア宗谷の３隻が同時に運航されています。

設計

アマポーラ宗谷は、先進的なデザインを採用しており、2機2軸2舵の構造になっています。船首部分には流氷対策としてアイスナイフを装備しており、厳しい海洋条件にも対応できるようになっています。船尾部分はスプリット型で、船体全体の安定性を高めています。

船内

アマポーラ宗谷の内装は、髙島屋グループのクリエイティブチームによって手がけられました。バリアフリーに配慮しており、車両甲板から客室への直通エレベーターや、車椅子で使用できる優先席が設けられています。この取り組みにより、利礼航路全体の船がバリアフリーに対応することとなりました。

加えて、船内にはペットルームや、展望を楽しむための「アイランドビューシート」などの新たな施設も設置されています。特に、内装には北海道庁とポケットモンスターの共同プロジェクトに基づくデザインが用いられており、キッズルームやベビールームにロコンをテーマにした装飾が施されています。

船室

アマポーラ宗谷の船室は以下のように分類されています：

• - 特別室：プレミアムブルー、プレミアムオーシャン（各2室、Bデッキ）
• - 一等室：アイランドビューシート、和室（Bデッキ）
• - 二等室：指定席、優先席、座敷席、甲板ベンチ席（Cデッキ）
• - トラック・バスドライバー室（和室）
• - 添乗員室（和室、作業用テーブル、鏡付き）

設備

アマポーラ宗谷では、客が利用できる様々な設備がCデッキに揃っています：

• - 案内所・売店
• - サロンスペース
• - キッズルーム
• - ベビールーム
• - ペットルーム

外部リンク

ハートランドフェリー
アマポーラ宗谷の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

アマポーラ宗谷は、利尻島および礼文島を結ぶ重要な交通手段として、地域の発展に寄与しています。

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