鴛泊港

鴛泊港（おしどまりこう）

概要

鴛泊港は、北海道利尻郡利尻富士町に所在する地方港湾で、地域の産業と観光の要所として重要な役割を果たしています。この港は、港湾管理者として利尻富士町が担当しており、港湾法上でも地方港湾に指定されています。2007年には鬼脇港が統合され、鴛泊港の一部として鬼脇港区と呼ばれる区域が設けられました。

港湾施設

鴛泊港は、利尻島の北東岸に位置し、北緯45度14分30秒、東経141度13分49秒の地点にあります。この港湾には、みなとオアシスとして登録されたエリアが含まれています。具体的には、フェリーターミナル、産地水産品直売所、鴛泊港緑地、ペシ岬などがあり、多くの観光客や地元住民に利用されています。

鬼脇港区は利尻島の南東部に位置し、北緯45度08分09秒、東経141度18分42秒に設定されています。この区域も、地域の活動に貢献する重要な港湾です。

航路

鴛泊港には、りしりとう・おしどまりターミナルという名のフェリーターミナルがあり、「海の駅」としての登録を受けています。ここでは、ハートランドフェリーが運航されており、季節に応じて香深を経由する便と稚内への便が設定されています。

歴史

鴛泊港の歴史は、1885年に共同運輸会社によって小樽-増毛航路が宗谷、利尻、礼文に延伸されたことで始まります。この開拓によって急増する人々や物資のための交通手段が確保されました。1892年には、天塩北見漕運会社によって鬼脇、鴛泊、香深に冬季の寄港が始まります。

1900年には日本郵船が小樽-稚内間の通年航路を開設、これにより往復で利尻関連の寄港地に寄ることが可能になりました。この時期は、利尻礼文のすべての自治体が寄港地となっていたこともありました。

昭和に入ると、鉄道の開通に伴い稚内が交通の拠点となり、1936年には稚内と利尻礼文をつなぐ航路が設けられました。1945年には、両島の全自治体と連絡が取れるようになり、航路の重要性がさらに増しました。

年表

• - 1920年：鴛泊港着工。
• - 1928年：鬼脇港着工。
• - 1935年：稚内-利尻（鴛泊）間での三角航路開設。
• - 1952年：鴛泊港と鬼脇港が「地方港湾」となる。
• - 1953年：鴛泊村と鬼脇村がそれぞれ港湾管理者となる。
• - 1956年：合併により東利尻村となり港湾管理者となる。
• - 1983年：鴛泊港フェリーターミナルが完成。
• - 2007年：鬼脇港と港湾が統合される。
• - 2014年：みなとオアシスとして登録。

まとめ

鴛泊港は、地域の経済や観光において重要な役割を果たす港であり、その歴史は多岐にわたります。近年の統合により、さらに多機能な港として進化を続けており、観光地としての魅力も増しています。

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