ボレアース宗谷

ボレアース宗谷

ボレアース宗谷は、ハートランドフェリーが運航するフェリーで、2003年5月にデビューしました。この船の名前は、ギリシア神話に登場する北風の神「ボレアース」に由来しています。船のデザインは、内海造船瀬戸田工場で建造され、社名がハートランドフェリーに変更された際に、基本色を濃藍にし、ナナカマドをイメージした赤色の塗装が施されることとなりました。

航路

ボレアース宗谷は、利尻島と礼文島を結ぶ航路を運航しています。主な運航ルートには以下の港があります：

• - 稚内港 - 鴛泊港（利尻島）・香深港（礼文島）
• - 鴛泊港 - 香深港
• - 沓形港（利尻島） - 香深港（6月から9月の季節運航）

この航路は、ボレアース宗谷を含む3隻の船（サイプリア宗谷、アマポーラ宗谷）で成り立っています。これにより、両島へのアクセスがスムーズに行えるようになっています。

設計とバリアフリー機能

ボレアース宗谷は、フィルイーズ宗谷の設計をベースにしており、船舶構造規則の改正を考慮しています。特に注目すべきは、バリアフリー機能の強化です。このフェリーは、高齢者や身体障害者の利用を考慮した設計がなされており、公共交通機関による移動を円滑にするための法律（交通バリアフリー法）に合致する設計ガイドラインに従っています。

具体的には、通常の船内設備に加え、高齢者や障害者に配慮した客室、一部にバリアフリー対応の多機能トイレ、そして車いす利用者のためのエレベーターが完備されています。これにより、幅広い利用者が快適に航海を楽しむことが可能となっています。

船内設備

ボレアース宗谷の船内には、さまざまな設備が整っています。

• - 船室

- 特別室：1室
- 一等室：ラウンジ席、和室（1室）
- 二等室：イス席、座敷席、優先席（バリアフリー対応）

• - その他の設備

- 案内所
- 売店

このように、多彩な設備が用意されており、旅客にとって快適な移動が実現しています。

おわりに

ボレアース宗谷は、利尻・礼文航路を結ぶ重要な交通手段であり、そのバリアフリー設計や多彩な設備が、多様な利用者に対しても配慮されていることが特筆されます。今後もこのフェリーが地域の人々や観光客に愛され続けることを期待しています。

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