アメリカンポスト

アメリカンポスト：輝かしい競走生活と種牡馬としての成功

アメリカンポストは、2001年2月3日、イギリスのジュドモントファームで誕生したサラブレッド競走馬です。フランスのクリスティアーヌ・ヘッド厩舎の調教を受け、2003年7月にデビューを飾りました。

その才能は早くから開花し、2歳シーズンには、フランスのG1競走であるジャン・リュック・ラガルデール賞と、イギリスのG1競走であるレーシングポストトロフィーを制覇。デビューから鮮烈なインパクトを与えました。

3歳シーズン（2004年）もその勢いは衰えることなく、仏2000ギニーと呼ばれるプール・デッセ・デ・プーランを制し、G1競走3勝目を達成しました。フランス調教馬として28年ぶりの快挙を目指し、イギリスのダービーにも挑戦しましたが、惜しくも6着に終わりました。その後、ムーラン・ド・ロンシャン賞に出走したのを最後に、9戦6勝という輝かしい戦績を残して現役を引退しました。

アメリカンポストの血統も注目に値します。母は、ヨークシャーオークスと英セントレジャーで2着に入った名馬ハイアンドローの半妹であるウェルズファーゴです。その血統背景が、アメリカンポストの優れた能力に繋がったと言えるでしょう。

競走馬としての引退後、2005年からフランスのHaras d'Etrehamで種牡馬としてのキャリアをスタートさせました。2015年にはHaras de Brebanに移籍。

種牡馬としてもその能力は遺憾なく発揮され、多くの優秀な競走馬を輩出しました。特に2015年のクリテリウムドサンクルーを制したロビンオブナヴァンは、アメリカンポスト産駒として初のG1優勝馬となりました。

さらに、日本の競馬界にも大きな影響を与えました。繁殖牝馬として日本に輸入されたリリサイドとの間に生まれたリスグラシューは、G1競走4勝という偉業を達成。その活躍は、アメリカンポストの種牡馬としての価値を改めて証明するものとなりました。リスグラシューの勝利には、アルテミスステークス、東京新聞杯、エリザベス女王杯、宝塚記念、コックスプレート、そして有馬記念と、日本の競馬史に名を刻む大きなレースが含まれます。

アメリカンポストは、競走馬として、そして種牡馬として、競馬界に多大な貢献をしました。その輝かしい戦績と、優れた遺伝子は、多くの競馬ファンに長く記憶されるでしょう。彼の血を受け継いだ競走馬たちは、これからも世界の競馬界で活躍していくことでしょう。

主な勝ち鞍

2003年：ジャン・リュック・ラガルデール賞（G1）、レーシングポストトロフィー（G1）
2004年：プール・デッセ・デ・プーラン（G1）

主な産駒

ロビンオブナヴァン（2015年クリテリウムドサンクルー）
リスグラシュー（アルテミスステークス、東京新聞杯、エリザベス女王杯、宝塚記念、コックスプレート、有馬記念）

アメリカンポストの活躍は、競走馬としての才能と、種牡馬としての能力の両面から、競馬史に大きな足跡を残しました。彼の血統はこれからも世界中の競馬界に影響を与え続けるでしょう。

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