リスグラシュー

リスグラシュー

概要

リスグラシュー（Lys Gracieux）は、2014年1月18日に生まれた日本の競走馬で、同時に繁殖牝馬としても活躍しています。馬名はフランス語で「優美な百合」を意味し、母系の影響を受けています。リスグラシューは早い段階から競走馬としての才能を見せ、特に古馬になってからは4つのGI競走を制覇する偉業を達成しました。中でも2019年にはダミアン・レーン騎手とのコンビで宝塚記念を制し、オーストラリアのコックスプレートでも優勝。さらに、同年の有馬記念では他馬を圧倒して勝利。これにより、牝馬として春秋グランプリ制覇を成し遂げました。

経歴

デビュー前

リスグラシューは、北海道安平町のノーザンファームにて誕生しました。母・リリサイドはフランスでリステッド競走を3勝した実績があり、リスグラシューはその3番仔にあたります。彼女の育成はノーザンファーム早来で行われ、神経質な性格を持ちながらも、調教を重ねるにつれて精神的にも安定を見せるようになりました。

2歳（2016年）

デビューは2016年8月27日、新潟競馬場のメイクデビュー戦から始まりました。このレースでは2着となりますが、続く未勝利戦では4馬身差で圧勝。その後、アルテミスステークス（GIII）で重賞初制覇を果たし、さらに阪神ジュベナイルフィリーズ（GI）にも出走しますが、2着となりました。

3歳（2017年）

リスグラシューは3歳になり、チューリップ賞でのレースではソウルスターリングとの対決が注目を集めましたが、完敗を喫しました。続く桜花賞も思うような結果とはならず、オークスでは馬群に阻まれながらも5着に入ります。年末の有馬記念出走は叶いませんでしたが、次年度に向けて期待が高まります。

4歳（2018年）

4歳シーズンでの初戦は東京新聞杯（GIII）で、見事優勝を果たしました。また、阪神牝馬ステークス、ヴィクトリアマイルと続くも、勝利には至りませんでした。エリザベス女王杯（GI）では、ついにGI初勝利を達成。海外でも香港ヴァーズに出走し、惜しくも2着と入着を果たしました。

5歳（2019年）

5歳を迎えたリスグラシューは、金鯱賞に出走し2着、続いてクイーンエリザベス2世カップに挑戦、残念ながら3着となります。しかし、同年の宝塚記念では見事に優勝し、コックスプレートでも輝かしいレースを展開。その後の有馬記念では、GI馬が集結する中、見事な走りで勝利し、引退を迎えます。

繁殖牝馬としての活動

2020年1月、リスグラシューは引退し、ノーザンファームで繁殖牝馬としての生活を送り始めました。初年度交配相手にはモーリスを選び、2021年には初仔を出産。彼女の血統は今後も競馬界に大きな影響を与えることでしょう。

リスグラシューはその優雅な走りと驚異的な競走成績で、多くのファンに愛され続けるでしょう。

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