アメリカ海軍巡洋艦一覧
アメリカ海軍の巡洋艦は、時代とともに様々な艦種分類と変遷を経験してきました。この文章では、その歴史を詳細に追います。
当初、アメリカ海軍には装甲巡洋艦（ACR）と防護巡洋艦（C）が存在しました。1920年の分類変更で、これらは大きく再編されます。装甲巡洋艦全10隻（ACR-2～13、ただしACR-6とACR-10は喪失）はCA-2～13として重巡洋艦に、防護巡洋艦の大型艦6隻（CA-14～19）も同様に重巡洋艦に分類されました。しかし、翌1921年には、重巡洋艦に分類されたCA-14とCA-15の2隻と、残りの防護巡洋艦8隻の計10隻が軽巡洋艦（CL-14～23）へと再分類されました。
この時点では重巡洋艦（CA）と軽巡洋艦（CL）は異なる番号体系を持っていましたが、ロンドン軍縮条約の結果、軽巡洋艦のうち8インチ（20.3cm）砲を装備した艦は重巡洋艦に再分類され、以降、一連の番号が付与されることになります。
なお、重巡洋艦のCA-149、CA-151～CA-153と軽巡洋艦のCL-154～CL-159は、命名される前に建造がキャンセルされました。
第二次世界大戦中に建造された軽巡洋艦は、後にミサイル巡洋艦へと改装されました。具体的には、CG-1からCG-8までとCG-10からCG-12までの艦が該当します。ボストン（CAG-1）とキャンベラ（CAG-2）は旧式の砲を撤去されましたが、後に再び巡洋艦として再編されました。
リーヒ（CG-16）からバージニア（CGN-38）までの艦は、元々ミサイルフリゲート（DLGまたはDLGN）として分類されていましたが、1975年6月30日の艦種再編で巡洋艦に変更されました。この際、CG-13からCG-15の番号は使用されず、DLG（DLGN）の船体番号16～38がそのままCG（CGN）に移行しました。また、テキサス（CGN-39）とミシシッピ（CGN-40）は原子力ミサイルフリゲート（DLGN）として起工されましたが、就役前に巡洋艦に変更されています。
タイコンデロガ（CG-47）とヨークタウン（CG-48）はミサイル駆逐艦（DDG）として発注されましたが、進水前にミサイル巡洋艦（CG）へと変更されました。この際も、船体番号はDDGから持ち越され、CG-43～46はスキップされました。キッド級ミサイル駆逐艦の4隻が、CG-43からCG-46までの艦番号で再編される予定だったとされています。
ロングビーチ（CGN-9）、アーカンソー（CGN-41）、そしてCG-49からCG-74までの艦は、当初からミサイル巡洋艦として発注され、就役しました。ロングビーチは、第二次世界大戦後に建造された唯一の巡洋艦船体の艦です。
以下に、アメリカ海軍の巡洋艦を艦級別にまとめます。
アトランタ級 - 2隻
シカゴ - 1隻
ニューアーク - 1隻
チャールストン - 1隻
ボルチモア - 1隻
フィラデルフィア - 1隻
サンフランシスコ - 1隻
オリンピア - 1隻
シンシナティ級 - 2隻
モンゴメリー級 - 3隻
コロンビア級 - 2隻
ニューオーリンズ級 - 2隻（旧・伯『アルミランテ・バローソ』級）
デンバー級 - 6隻
セントルイス級 - 3隻
メイン (ACR-1)
ニューヨーク - 1隻
ブルックリン - 1隻
ペンシルベニア級 - 6隻
テネシー級 - 4隻
チェスター級 - 3隻
オマハ級 - 10隻
ブルックリン級 - 9隻
アトランタ級 - 11隻
クリーブランド級 - 27隻（9隻種別変更、2隻設計変更、3隻建造中止）
ファーゴ級 - 2隻（7隻建造中止、4隻計画中止）
ウースター級 - 2隻（2隻計画中止）
CL-154級 - 0隻（6隻計画中止）
ペンサコーラ級 - 2隻
ノーザンプトン級 - 6隻
ポートランド級 - 2隻
ニューオーリンズ級 - 7隻
ウィチタ - 1隻
ボルチモア級 - 14隻（10隻設計変更）
オレゴン・シティ級 - 3隻（1隻種別変更、4隻建造中止、2隻計画中止）
デモイン級 - 3隻（1隻建造中止、8隻計画中止）
アラスカ級 - 2隻（4隻建造中止）
ボストン級 - 2隻（元・ボルチモア級）
ガルベストン級 - 3隻（元・クリーブランド級）
プロビデンス級 - 3隻（元・クリーブランド級）
オールバニ級 - 3隻（元・ボルチモア級並びにオレゴン・シティ級、3隻計画中止）
リーヒ級 - 9隻
ベルナップ級 - 9隻
タイコンデロガ級 - 27隻
ロングビーチ - 1隻
ベインブリッジ - 1隻
トラクスタン - 1隻
カリフォルニア級 - 2隻（1隻計画中止）
バージニア級 - 4隻
* アメリカ海軍艦艇一覧
巡洋艦の分類と変遷
当初、アメリカ海軍には装甲巡洋艦（ACR）と防護巡洋艦（C）が存在しました。1920年の分類変更で、これらは大きく再編されます。装甲巡洋艦全10隻（ACR-2～13、ただしACR-6とACR-10は喪失）はCA-2～13として重巡洋艦に、防護巡洋艦の大型艦6隻（CA-14～19）も同様に重巡洋艦に分類されました。しかし、翌1921年には、重巡洋艦に分類されたCA-14とCA-15の2隻と、残りの防護巡洋艦8隻の計10隻が軽巡洋艦（CL-14～23）へと再分類されました。
この時点では重巡洋艦（CA）と軽巡洋艦（CL）は異なる番号体系を持っていましたが、ロンドン軍縮条約の結果、軽巡洋艦のうち8インチ（20.3cm）砲を装備した艦は重巡洋艦に再分類され、以降、一連の番号が付与されることになります。
なお、重巡洋艦のCA-149、CA-151～CA-153と軽巡洋艦のCL-154～CL-159は、命名される前に建造がキャンセルされました。
ミサイル巡洋艦への転換
第二次世界大戦中に建造された軽巡洋艦は、後にミサイル巡洋艦へと改装されました。具体的には、CG-1からCG-8までとCG-10からCG-12までの艦が該当します。ボストン（CAG-1）とキャンベラ（CAG-2）は旧式の砲を撤去されましたが、後に再び巡洋艦として再編されました。
リーヒ（CG-16）からバージニア（CGN-38）までの艦は、元々ミサイルフリゲート（DLGまたはDLGN）として分類されていましたが、1975年6月30日の艦種再編で巡洋艦に変更されました。この際、CG-13からCG-15の番号は使用されず、DLG（DLGN）の船体番号16～38がそのままCG（CGN）に移行しました。また、テキサス（CGN-39）とミシシッピ（CGN-40）は原子力ミサイルフリゲート（DLGN）として起工されましたが、就役前に巡洋艦に変更されています。
タイコンデロガ（CG-47）とヨークタウン（CG-48）はミサイル駆逐艦（DDG）として発注されましたが、進水前にミサイル巡洋艦（CG）へと変更されました。この際も、船体番号はDDGから持ち越され、CG-43～46はスキップされました。キッド級ミサイル駆逐艦の4隻が、CG-43からCG-46までの艦番号で再編される予定だったとされています。
ロングビーチ（CGN-9）、アーカンソー（CGN-41）、そしてCG-49からCG-74までの艦は、当初からミサイル巡洋艦として発注され、就役しました。ロングビーチは、第二次世界大戦後に建造された唯一の巡洋艦船体の艦です。
艦級別の詳細
以下に、アメリカ海軍の巡洋艦を艦級別にまとめます。
防護巡洋艦
アトランタ級 - 2隻
シカゴ - 1隻
ニューアーク - 1隻
チャールストン - 1隻
ボルチモア - 1隻
フィラデルフィア - 1隻
サンフランシスコ - 1隻
オリンピア - 1隻
シンシナティ級 - 2隻
モンゴメリー級 - 3隻
コロンビア級 - 2隻
ニューオーリンズ級 - 2隻（旧・伯『アルミランテ・バローソ』級）
デンバー級 - 6隻
セントルイス級 - 3隻
装甲巡洋艦
メイン (ACR-1)
ニューヨーク - 1隻
ブルックリン - 1隻
ペンシルベニア級 - 6隻
テネシー級 - 4隻
軽巡洋艦
チェスター級 - 3隻
オマハ級 - 10隻
ブルックリン級 - 9隻
アトランタ級 - 11隻
クリーブランド級 - 27隻（9隻種別変更、2隻設計変更、3隻建造中止）
ファーゴ級 - 2隻（7隻建造中止、4隻計画中止）
ウースター級 - 2隻（2隻計画中止）
CL-154級 - 0隻（6隻計画中止）
重巡洋艦
ペンサコーラ級 - 2隻
ノーザンプトン級 - 6隻
ポートランド級 - 2隻
ニューオーリンズ級 - 7隻
ウィチタ - 1隻
ボルチモア級 - 14隻（10隻設計変更）
オレゴン・シティ級 - 3隻（1隻種別変更、4隻建造中止、2隻計画中止）
デモイン級 - 3隻（1隻建造中止、8隻計画中止）
大型巡洋艦
アラスカ級 - 2隻（4隻建造中止）
ミサイル巡洋艦
ボストン級 - 2隻（元・ボルチモア級）
ガルベストン級 - 3隻（元・クリーブランド級）
プロビデンス級 - 3隻（元・クリーブランド級）
オールバニ級 - 3隻（元・ボルチモア級並びにオレゴン・シティ級、3隻計画中止）
リーヒ級 - 9隻
ベルナップ級 - 9隻
タイコンデロガ級 - 27隻
原子力ミサイル巡洋艦
ロングビーチ - 1隻
ベインブリッジ - 1隻
トラクスタン - 1隻
カリフォルニア級 - 2隻（1隻計画中止）
バージニア級 - 4隻
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