アリアンロッド・リプレイ

アリアンロッド・リプレイ

『アリアンロッド・リプレイ』は、FEARが制作した『アリアンロッドRPG』のリプレイシリーズです。全3巻6話の本編と、外伝として全1巻2話から成り立っています。このシリーズは、通称『無印』シリーズと呼ばれています。

ゲームマスターでリプレイ執筆を担当したのは菊池たけし、イラストは爆天童と佐々木あかねが手がけています。特にこのシリーズでは、「（神々の）粛清」や「粛清装置」といった重要なキーワードが「粛正」や「粛正装置」という表記に変わっている点が特徴です。

特徴

この作品は、『アリアンロッドRPG』の最初のリプレイシリーズであり、単行本第1巻が基本ルールブックに先行して売り出されることで、ゲーム自体の宣伝にもなっています。ルール説明は他のシリーズに比べて詳細であり、遊び方の理解を深めやすくなっています。初のシリーズであるため、サブタイトルは付けられておらず、公式には『無印』シリーズと呼ばれています。

このシリーズには、後のリプレイシリーズにも重要なNPCとして登場するキャラクターが幾人か存在しています。物語はエリンディル大陸の西方、ネルス川沿岸に位置する小都市クラン＝ベルから始まります。

あらすじ

かつて「水の街」と呼ばれたクラン＝ベルは、今や砂漠に囲まれていました。主人公エイジは「堕ちた英雄」とされる父ガイアの名を返上するため、幼なじみのアムと共に旅立ちます。彼は膝を壊し引退した傭兵シグや、記憶を失った魔術師フェルシアと出会い、父がかけた水の大精霊の封印を解放することに成功します。しかし、大精霊はすでに邪悪な存在に汚染されており、それを解放した結果、クラン＝ベルは大洪水に襲われてしまいます。

この事件は、ガイアとその仲間たちの意図しないところで進んでしまった陰謀によって引き起こされており、エイジたちはその陰謀を打破しますが、罪人として故郷を追われることになります。この出来事は後に「魔将戦争」と呼ばれることになり、物語の重要な一場面となります。

登場人物

エイジ

主人公であり、ヒューリンのウォーリア/サムライ。彼は父ガイアの名誉を回復するために旅に出ており、剣の技術に秀でています。彼の一族はエルダの血を引くが、長い歴史の中でその血の力は薄れてしまっています。

アム

エイジの幼なじみで、ヒューリンのシーフ/アルケミスト。エイジとともに旅をし、次第に強力なサポート役として成長します。彼女もまた、持ち前の才能で仲間たちを支えていきます。

シグ

かつては傭兵でしたが、膝の怪我により引退。神官として奉仕する彼は、物語において大切な回復役となります。

フェルシア

失った記憶を持つ魔術師で、エイジの父ガイアや三賢者と関わりを持つ。彼女の過去が物語の中で少しずつ明らかになっていきます。

用語

六つの鍵：物語の重要なアイテムであり、各元素に関連する力を秘めています。

粛清装置：アリアンロッド世界の根幹を成す仕掛けで、世界を無に帰す力を秘めています。シリーズの中でその重要性が描かれています。

作品一覧

• - アリアンロッド・リプレイ：銀の輪の封印
• - アリアンロッド・リプレイ：闇色の血の騎士
• - アリアンロッド・リプレイ：金色の鍵の英雄
• - アリアンロッド・リプレイ：死者の花嫁

このように『アリアンロッド・リプレイ』は、魅力的なキャラクターと深いストーリー展開によって多くのファンを魅了し続ける作品です。

もう一度検索