アルカ (ミュージシャン)

アルカ（Arca）ことアレハンドラ・ゲルシ・ロドリゲス（Alejandra Ghersi Rodríguez、1989年10月14日 - ）は、ベネズエラ出身の音楽家であり、スペインのバルセロナを拠点に活動しています。彼女は、ミュージシャン、歌手、ラッパー、DJ、作曲家、そして音楽プロデューサーとして、その才能を発揮しています。

生い立ち

アルカは、ベネズエラのカラカスで、投資銀行家の父と国際学を学ぶ母の間に生まれました。幼少期をアメリカ合衆国で過ごし、3歳の時にコネチカット州ダリエンへ移住、9歳の時に再びカラカスへ戻りました。

10代の頃には「ヌーロ」という名義で音楽活動を開始し、ベネズエラ国内で一定の評価を得ました。また、ベネズエラのオルタナティブ・ロックバンド、ラ・ヴィダ・ボエームのグラミー賞にノミネートされたアルバム『Nuestra』でシンセサイザーのプログラミングを担当するなど、ベネズエラのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っていました。その後、ニューヨーク大学の芸術学部「クライブ・デイヴィス・インスティテュート・オブ・レコーディング・ミュージック」に進学し、音楽の知識と技術をさらに深めました。

経歴

2012年 - 2016年

2012年2月1日、デビューEP『バロン・リブレ』をUNO NYCからリリース。同年4月19日にはEP『Stretch 1』、8月6日にはEP『Stretch 2』をリリースし、精力的な活動を展開しました。

2013年には、カニエ・ウェストのアルバム『Yeezus』に共同プロデューサーとして参加し、5曲を手掛けました。同年9月17日には、FKAツイッグスのEP『EP2』がリリースされ、アルカは全曲のプロデュースと共同制作を担当しました。

2014年11月4日、初のスタジオ・アルバム『Xen』をミュート・レコードからリリース。2015年1月20日には、ビョークの8枚目のスタジオ・アルバム『ヴァルニキュラ』で共同制作を務めました。同年11月20日には、2枚目のスタジオ・アルバム『Mutant』をリリースしました。2016年7月4日には、ミックステープ『エントラニャス』をリリースしています。

2017年 - 2021年

2017年2月22日、XLレコーディングスとの契約を発表。同年4月7日には、3枚目のスタジオ・アルバム『Arca』をリリースしました。また、同年にはビョークの9枚目のスタジオ・アルバム『ユートピア』で再びコラボレーションし、アルバムの大部分をプロデュースしました。

2020年2月21日には、「@@@@@」と名付けられた62分間のシングルをリリース。同年6月26日には、4枚目のスタジオ・アルバム『Kick I』をリリースし、2021年の第63回グラミー賞にノミネートされました。

私生活

アルカは、2018年にノンバイナリーであることを公表し、後にトランス女性としてカミングアウトしました。彼女は、代名詞としてshe/her、it/itsを使用しています。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

『Xen』 (2014)
『Mutant』 (2015年)
『Arca』 (2017)
『Kick I』 (2020年)
『Kick II』 (2021年)
『Kick III』 (2021年)
『Kick IIII』 (2021年)
『Kick IIIII』 (2021年)

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