アルデプロ

株式会社アルデプロ：不動産会社、波乱の軌跡

株式会社アルデプロは、かつて東京証券取引所に上場していた日本の不動産会社です。その社名の由来は、英語の「ardent（熱心な）」と「professionals（プロフェッショナル）」を組み合わせた造語であり、設立当初は内装業を目的としていました。

沿革

アルデプロの歴史は、幾度かの商号変更と事業転換を経て現在に至ります。

1988年3月：株式会社白川エンタープライズとして、東京・千代田区で内装業を開始。
1994年1月：興栄マネジメント株式会社に商号変更し、新宿区へ本社移転。内装業から撤退し、建物管理業務に特化。
1999年4月：宅地建物取引業免許を取得し、賃貸管理業務に進出。
2000年9月：プラネットサポート株式会社に商号変更。
2001年12月：中古マンション事業に進出。
2002年1月：株式会社アルデプロに商号変更。建物管理業務から撤退し、不動産事業へシフト。
* 2004年3月：東京証券取引所マザーズに上場。

しかし、上場直後に代表取締役社長の不祥事が発覚し、宅地建物取引業免許を取り消されるという事態に。その後、免許再取得、社長の復帰などを経て、事業を拡大していきます。

2007年には、ゴールドマンサックスが出資する合同会社を引受先とする第三者割当増資を実施。その後も、複数の企業との業務提携や子会社化・譲渡を繰り返しました。

上場廃止までの経緯

2008年7月期から業績が悪化し、2009年7月期には債務超過に転落。東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定されます。事業再生ADR手続を利用し、債務の株式化などにより一時的に経営は改善しましたが、その後も業績は低迷。

2023年には、社外調査委員会の調査により、不適切な不動産売買や開示情報における虚偽記載などが発覚し、再び特別注意銘柄（旧特設注意市場銘柄）に指定される事態となります。内部管理体制の改善が見られないとして、2024年4月23日に東京証券取引所スタンダード市場から上場廃止となりました。

上場廃止の背景には、経営陣のコンプライアンス意識の欠如や、内部管理体制の不備がありました。2024年6月には、売り上げの過大計上により金融庁から課徴金納付命令を受けています。

社名の由来

「ARDEPRO（アルデプロ）」という社名は、英語の「ardent（熱心な）」と「professionals（プロフェッショナル）」を組み合わせた造語です。

提供番組

過去には、フジテレビ系列の「笑っていいとも!増刊号」やテレビ東京系列の「ワールドビジネスサテライト」などでCMを提供していました。

アルデプロの歩みは、不動産業界における企業経営の難しさを示す一例と言えるでしょう。

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