アルバート・クラウス

アルバート・クラウス（Albert Kraus、1980年8月3日 - ）は、オランダの北ブラバント州オス出身の男性キックボクサーです。チーム・スーパープロに所属し、K-1 WORLD MAX 2002の初代王者としてその名を刻みました。

特徴的なのは、試合入場時のガウンやパンツです。特にパンツには漢字で「一番」の文字が縫い付けられており、彼の強い意志を象徴しています。入場曲は、サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」で、高揚感を高めます。

来歴

2002年、K-1 WORLD MAX 2002でクラウスは、その実力を世界に示すことになります。準々決勝でシェイン・チャップマンに判定勝ち、準決勝では魔裟斗に判定勝ちと、強豪を次々と撃破。決勝ではガオラン・カウイチットを右フックでKOし、見事K-1 WORLD MAX初代王者に輝きました。当初は、リンホージム所属で兄弟子であるアンディ・サワーが出場予定でしたが、怪我によりクラウスが出場し、優勝を掴み取りました。

しかし、優勝後、クラウスは天狗になり、リンホージムのジョン・デ・リン会長との関係が悪化。最終的には、同ジムを離脱し、ブリーズジムへ移籍しました。

その後も、K-1 WORLD MAXを中心に活躍を続けました。

2002年10月、K-1 WORLD MAX 2002 〜世界王者対抗戦〜で魔裟斗と再戦するも5Rドロー。
2003年3月、K-1 WORLD MAX 2003 〜日本代表決定トーナメント〜のスーパーファイトでマイク・ザンビディスにKO負け。
2003年7月、K-1 WORLD MAX 2003では、準決勝でドゥエイン・ラドウィックにKO勝ちするも、決勝で魔裟斗にKO負けし、準優勝。
2004年、K-1 WORLD MAX 2004ではベスト4。
2005年、K-1 WORLD MAX 2005でもベスト4という結果に終わりました。

2005年12月には、地元オスで行われたIKBAムエタイ世界ウェルター級タイトルマッチで勝利し、世界王者となりました。

2007年4月、K-1 WORLD MAX 2007 〜世界最終選抜〜でTATSUJIに判定負けを喫しますが、この判定に納得がいかず、試合後にカメラを殴るなど怒りをあらわにしました。

その後も、K-1 WORLD MAXに参戦し続け、2008年にはFINALのリザーブファイトで城戸康裕にTKO勝ちを収めました。

2009年、K-1 WORLD MAX 2009 FINALでは、武田幸三の引退試合の相手を務め、TKO勝ちで花道を飾りました。

2010年、K-1 WORLD MAX 2010 FINAL16で中島弘貴に判定勝ちするも、準々決勝でジョルジオ・ペトロシアンに判定負け。

2011年、K-1 WORLD MAX 2011 -70kg Japan Tournament FINALでは、1回戦で名城裕司に判定負けを喫し、自身初の3連敗となりました。

戦績

アルバート・クラウスは、K-1 WORLD MAX 2002の優勝以外にも、数々のタイトルを獲得しています。

WPKCベネルクス王座
FIMACオランダ王座
IKBFヨーロッパ王座
IKBO世界王座（1度防衛）
IKBAムエタイ世界ウェルター級王座（0度防衛）
WKAムエタイ世界スーパー[[ミドル級]]王座
K-1 WORLD GP 2002 世界地区予選 オランダ大会 優勝
K-1 WORLD MAX 2002 世界一決定トーナメント 優勝
K-1 WORLD MAX 2003 世界一決定トーナメント 準優勝
初代SUPERKOMBATミドル級王座
武林風 -70㎏トーナメント(2013年) 優勝

アルバート・クラウスは、そのアグレッシブなファイトスタイルと、強烈な右フックで、多くのファンを魅了しました。K-1 WORLD MAXの初代王者として、彼の名はキックボクシング史に永遠に刻まれるでしょう。

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