アルピナ・B5

アルピナB5：BMW 5シリーズを凌駕する高性能セダン/ステーションワゴン

アルピナB5は、ドイツの自動車メーカー、アルピナ社がBMW 5シリーズをベースに開発・製造する高級セダンおよびステーションワゴンです。BMW 5シリーズをベースにしながらも、アルピナ独自のチューニングによって、圧倒的な動力性能と洗練された走行性能を両立。5シリーズの上位モデルとして、特別なドライビング体験を提供します。

アルピナB5の歴史

アルピナB5の系譜は、B10の後継モデルとして位置付けられます。初代B5 Supercharge（2005年-2010年）は、BMW 5シリーズ（E60/E61）をベースに、スーパーチャージャーを搭載したパワフルなエンジンを心臓部に据えました。セダンモデルに続いて、2006年にはステーションワゴンモデル「B5 Touring Supercharge」も登場し、高い人気を博しました。

2010年以降は、BMW 5シリーズ（F10/F11）をベースとした第2世代B5 Biturboが展開されています。このモデルでは、ツインターボエンジンを搭載し、さらに洗練された動力性能と走行性能を実現。2012年にはエンジン出力の向上、2015年にはアルピナ50周年記念限定モデル「エディション50」が発売されるなど、継続的に進化を遂げてきました。

アルピナB5の特徴

アルピナB5は、単なるチューニングカーではありません。ボディはBMW 5シリーズと共通ですが、アルピナ独自のエアロパーツ、デコライン、そして「ALPINA」の文字が、その特別な存在感を際立たせます。パワートレインはアルピナによる徹底的なチューニングが施され、BMW 5シリーズをはるかに凌駕する圧倒的な動力性能を発揮します。

特に「エディション50」は、最高出力600馬力、最大トルク800Nmを誇り、世界最速クラスのセダンとして知られています。専用装備として、アクラポビッチ製チタンマフラー、ドレクスラー製LSD、専用鍛造ホイールなど、贅沢な装備が満載されています。

トランスミッションはアルピナ独自のスイッチトロニック付きZF製ATを採用。パドルシフトも装備し、ドライバーの意思に忠実な変速を実現しています。また、ボディカラーにはBMW純正色に加え、アルピナ独自のメタリックカラーも用意。個性を際立たせることができます。

アルピナB5のモデルバリエーション

アルピナB5には、セダンとステーションワゴンモデルが用意されています。ステーションワゴンモデルは、その高い実用性と圧倒的な動力性能を両立させ、「世界最速のステーションワゴン」として高い評価を得ています。

また、ディーゼルエンジンを搭載した「D5」もラインナップされており、環境性能と高い動力性能を両立しています。2012年には、日本市場において右ハンドル仕様のセダン「D5 Turbo Limousine」が導入されました。

アルピナB5の価格

アルピナB5は、高性能と高級感を兼ね備えたモデルであるため、価格は高額です。発売当時の価格は、1,500万円を超えるものもありました。限定モデルである「エディション50」は、さらに高価で、2,000万円近くにも達しました。

まとめ

アルピナB5は、BMW 5シリーズをベースに、アルピナ独自の技術とこだわりによって生み出された、稀少で特別な存在です。その圧倒的な動力性能、洗練された走行性能、そして高級感あふれる内外装は、多くの自動車ファンを魅了しています。右ハンドル仕様も用意されているため、日本でもその魅力を体感することができます。アルピナB5は、単なる高性能車ではなく、所有する喜び、そして走る歓びを最大限に満たしてくれる、特別な一台と言えるでしょう。

もう一度検索