アルファロメオ・トナーレ

アルファロメオ トナーレ：イタリアンスポーツのDNAを受け継ぐクロスオーバーSUV

アルファロメオが送り出す新型クロスオーバーSUV、「トナーレ」。その魅力は、伝統的なアルファロメオのデザイン哲学と最新の技術革新が融合した点にあります。2019年のジュネーヴモーターショーでコンセプトモデルが初公開され、2022年に市販モデルが発表。車名は、イタリアのアルプス山脈にある峠から名付けられました。

洗練されたデザインと先進的なパワートレイン

トナーレのデザインは、アルファロメオのアイデンティティである「トライローブ」と呼ばれる特徴的なフロントグリルや、3連式のヘッドランプ、テールランプが目を引きます。インテリアも、12.3インチのメーターパネルと10.25インチのタッチ式ディスプレイを採用し、先進的でスポーティな雰囲気を演出しています。

パワートレインは、市場やグレードによって選択肢が用意されています。欧州市場では、48Vマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド（PHEV）、1.6Lディーゼルエンジンがラインナップされています。マイルドハイブリッドは1.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンに電気モーターを組み合わせ、PHEVは1.3Lガソリンターボエンジンと高出力モーター、そして大容量バッテリーを組み合わせ、力強い加速と環境性能の両立を実現しています。PHEVモデルは、後輪をモーターが駆動するQ4オールホイールドライブシステムも備えています。ディーゼルモデルは1.6L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、力強いトルクと高い燃費効率を両立しています。

世界初！NFT技術を活用したデジタル認証

トナーレは、自動車業界で世界初となるNFT（非代替性トークン）技術を使ったデジタル認証機能を搭載しています。これは、車両ごとに固有のデジタル証明書を発行し、ブロックチェーン上に車両の整備履歴や走行距離などを記録していく仕組みです。この技術によって、車両情報の改ざんを防ぎ、中古車市場における車両価値の維持に貢献すると期待されています。

日本市場への導入とグレード展開

日本市場では、2023年2月に48Vマイルドハイブリッドモデルの販売が開始されました。当初は「Ti」と導入記念モデル「Edizione Speciale」の2グレードが設定され、その後、「Veloce」グレードも追加されました。「Veloce」は専用20インチアルミホイールや電子制御サスペンションなど、スポーティな装備が充実しています。さらに2023年8月には、PHEVモデル「プラグインハイブリッドQ4」が追加されました。このモデルは、フロントとリアにモーターを搭載したAWDシステムを採用し、システム最高出力280PSを誇ります。また、15.5kWhのバッテリーを搭載し、72km（WLTCモード）のEV走行が可能です。

まとめ

アルファロメオ トナーレは、伝統的なデザインと革新的な技術を融合した、魅力的なクロスオーバーSUVです。NFT技術を活用したデジタル認証機能など、先進的な取り組みも注目すべき点です。様々なグレード展開により、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能になっています。イタリアンスポーツの伝統を受け継ぎながら、未来を見据えた一台と言えるでしょう。

もう一度検索