アルフォンソ・フェレロ・ラ・マルモラ

アルフォンソ・フェレロ・ラ・マルモラ

アルフォンソ・フェレロ・ラ・マルモラ（1804年11月18日 - 1878年1月5日）は、イタリアの政治家、軍人、愛国者として知られています。彼はサルデーニャ王国およびイタリア王国の首相を務め、イタリアの統一運動において重要な役割を果たしました。彼の兄弟であるアルベルトとアレッサンドロも、同様にイタリア統一に寄与したとされています。

生涯

サルデーニャ王国時代

ラ・マルモラはトリノに生まれ、1823年にサルデーニャ軍に入隊しました。彼は第一次イタリア独立戦争において、特にペスキエーラの包囲戦での奮闘が評価され、少佐となりました。1848年8月5日には、サルデーニャ王国が危機的状況にある中で、トリノで発生した市民暴動からカルロ・アルベルト国王を守ることで名を馳せました。

その結果、彼は1848年10月27日にペローネ内閣のもとでサルデーニャ王国の戦争大臣に任命されることになります。ラ・マルモラはその後もジョベルティ内閣、ダゼーリョ内閣、カヴール内閣などで戦争大臣として重責を担い、計7回にわたってこのポジションに就きました。また、クリミア戦争にも指揮官として参加し、サルデーニャ王国の国際的地位の向上に寄与しました。

1859年に勃発した第二次イタリア独立戦争では、当初前線で指揮を執っていましたが、カヴールが退陣した後、軍人でありながらもサルデーニャ王国首相に就任しました。彼は戦時内閣を組織し、トリノからサルデーニャ軍を指揮しました。ラ・マルモラは、軍出身者としては最後のサルデーニャ王国首相となったのです。

イタリア王国時代

1860年、イタリアがついに統一されたことで、ラ・マルモラはカヴールにその首相の座を譲ります。その後、彼はプロイセン王国とロシア帝国からイタリア王国の国家承認を獲得するため、ベルリンとサンクトペテルブルクを訪問します。帰国後はナポリでイタリア王国軍の中尉を務め、その後1864年からは第6・7代目のイタリア王国首相をつとめました。

首相辞任後もラ・マルモラは活躍を続け、オーストリア＝ハンガリー帝国に対抗するためプロイセン王国との同盟を仲介します。さらに、第三次イタリア独立戦争が始まると、彼は指揮を執りますが、1866年6月23日のクストーツァの戦いでの敗北によって批判にさらされ、軍人生活に終止符を打つ形で引退に至ったのです。

1867年、彼はフランス軍によるローマ遠征と教皇領駐屯に反対するためにパリに派遣され、見事に説得に成功しました。そして1870年、イタリア王国がローマを占領した後には新首都の王室中尉に任命されたものの、その後フィレンツェにて1878年1月5日に亡くなりました。彼の死は、イタリアの歴史における重要人物としての彼の遺産を物語っています。

出典

彼の詳細な業績や関連情報として、以下の項目が挙げられます。リソルジメント、イタリア王国、各種独立戦争、クリミア戦争、そしてヴィットーリオ・エマヌエーレ2世についても知識を深めることができます。

もう一度検索