アル・ホーフォード

アルフレッド・ジョエル・ホーフォード・レイノーソ（Alfred Joel Horford Reynoso, 1986年 6月3日 - ）は、ドミニカ共和国出身のプロバスケットボール選手。NBAのボストン・セルティックスに所属しており、ポジションはパワーフォワードまたはセンター。

経歴

生い立ち

ドミニカ共和国初のNBA選手であるティト・ホーフォードを父に持つアル・ホーフォードは、幼少期に両親が離婚。母と共にサントドミンゴで育ちました。14歳の時、プロのバスケットボール選手を目指し、父のいるアメリカへ。バスケットボールに打ち込む環境を求め、単身で異国へ渡るという強い意志を示しました。

大学時代

グランドレッジ高校卒業後、フロリダ大学へ進学。1年生からスターティングメンバーに選ばれ、その才能を開花させます。2年生の2005-06シーズンには、NCAAトーナメントで平均11.8得点、10.0リバウンドとダブルダブルの活躍を見せ、チームを優勝に導き、ファイナル4のオールトーナメントチームに選出されました。翌シーズンもチームはNCAAトーナメントを制覇し、決勝ではオハイオ州立大学のスター選手、グレッグ・オデンとのマッチアップを制し、18得点12リバウンドを記録。連覇に大きく貢献し、自身も2年連続でファイナル4オールトーナメントチームに選ばれました。大学での輝かしい実績を引っ提げ、2007年のNBAドラフトにアーリーエントリーを決意します。

NBAでの活躍

アトランタ・ホークス時代

2007年のNBAドラフトで、アトランタ・ホークスから1巡目3位という高評価で指名を受け、NBA入りを果たします。この年のドラフトでは、フロリダ大学から5人もの選手が指名を受け、ホーフォード、コーリー・ブリューワー、ジョアキム・ノアの3人が1巡目指名を受けるという快挙を成し遂げました。

ルーキーイヤーの2007-08シーズンから先発に定着し、10.1得点、9.7リバウンドとダブルダブルに迫る成績を残し、月間最優秀新人賞に4度も選出されるなど、その実力をいかんなく発揮。新人王争いでは、ケビン・デュラントに次ぐ2位となり、受賞は逃したものの、ホークスの9シーズンぶりのプレーオフ進出に大きく貢献しました。2010年、2011年にはNBAオールスターゲームにリザーブとして選出され、リーグを代表する選手としての地位を確立しました。

2012年1月には左肩を負傷し、大胸筋断裂と診断され、シーズンを全休。2012-13シーズンには、ユタ・ジャズ戦でキャリアハイの34得点を記録。2013-14シーズンにも、ワシントン・ウィザーズ戦でオーバータイムにブザービーターを決めるなど、再び34得点を記録しましたが、同年12月に右大胸筋を負傷し、手術を受け、シーズンを終えることとなりました。2015年1月には、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で、自身初のトリプルダブルを達成。同年には、チームメイトと共にNBAオールスターゲームにリザーブとして選出されました。

ボストン・セルティックス時代

2016年7月、ボストン・セルティックスと4年1億1300万ドルの大型契約を結びました。2017-18シーズンには、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦でブザービーターを決め、チームを勝利に導き、自身もNBAオールスターゲームに出場しました。

フィラデルフィア・76ers、オクラホマシティ・サンダー時代

2019年7月、フィラデルフィア・76ersと4年1億900万ドルのマックス契約を締結。その後、2020年11月には、ダニー・グリーンらとのトレードでオクラホマシティ・サンダーへ移籍しました。

セルティックス復帰と初優勝

2021年6月、ケンバ・ウォーカー、ドラフト指名権とのトレードで、かつて所属したセルティックスへ復帰。2021-22シーズンには、カンファレンスファイナルでプレーオフキャリアハイとなる30得点を記録し、チームをNBAファイナルへと導きました。ファイナルでは、ゴールデンステート・ウォリアーズとの対戦で26得点を挙げ、勝利に貢献しましたが、チームは2勝4敗で敗れました。

2023-24シーズンはシックスマンとして活躍。プレーオフでは37歳ながらも20得点15リバウンド5アシスト以上を記録するなどベテランとしてチームを支え、NBAファイナルに進出。ダラス・マーベリックスを破り、186試合目にして悲願の初優勝を達成。ドミニカ共和国出身選手として初のNBAチャンピオンとなりました。

プレースタイル

高いバスケットボールIQを持ち、チームのために自己犠牲を厭わない献身的なプレースタイルが特徴です。特に守備での貢献度が高く、インサイドの要としてチームを支えます。キャリア初期はミドルレンジのジャンパーを得意としていましたが、近年は3ポイントシュートの精度も向上し、オフェンスの幅を広げています。チームメイトからの信頼も厚く、リーダーシップを発揮する選手です。

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