アレックス・ロバーツ

アレックス・ロバーツは、1976年 4月11日生まれ、イギリス・ロンドン出身のアメリカ人男性格闘家です。キックボクサー、総合格闘家として活動しており、空柔拳会館に所属しています。現在はMA日本ヘビー級王者であり、過去にはHEATキックルールヘビー級王者にも輝きました。

2002年から日本に在住し、千葉県千葉市の公立小学校で英語補助教員（ALT）として勤務しています。日本語も堪能で、インタビューでは通訳を必要としないほどです。

人物

少年時代は父親の仕事の関係で、イギリス、南アフリカ、アメリカなど様々な国を転々としました。十代前半は主にイギリスで生活していたため、異文化での生活にも抵抗がないと言います。学生時代はサッカーとラグビーに熱中していましたが、UFCでのホイス・グレイシーの活躍に触発され、格闘技を志すようになりました。アメリカの大学卒業後、2000年に日本語を学ぶために来日。当初は剣道やテコンドーで武道の精神を学び、友人に誘われたことをきっかけに空柔拳会館に入門しました。

小学校では英語学習補助員として勤務する傍ら、毎年最後の授業では、生徒たちに自身のキックボクシングの映像を見せ、英語で活動内容を紹介する授業を行っています。趣味はスキー、映画鑑賞、読書と多才です。

アマチュア時代

2001年、空手入門から1年足らずで「第12回新空手道全日本選手権大会」に出場。重量級で決勝に進出しましたが、百瀬竜徳に敗れ準優勝に終わりました。2002年には、大道塾主催のオープントーナメント「北斗旗全日本空道無差別選手権大会」に参戦。長身から繰り出されるパンチと強烈な膝蹴りを武器に勝ち進み、「巨神兵」セミー・シュルトの再来と話題になりました。準決勝では清水和磨に敗れましたが、翌年も準決勝まで進出。2003年には「第22回アマチュアシュートボクシング関東大会」で重量級優勝を果たしました。

総合格闘技

2003年6月、「キングダム・エルガイツ〜"Success Access"」で初のMMAルール戦に挑み、高野圓真を打撃でTKO勝ち。2004年にプロ転向を決意し、パンクラスに初参戦しました。ハー・スン・ジンにTKO負けを喫するも、その後、謙吾に判定勝ちしパンクラス初勝利をあげました。グラウンド技術の未熟さが課題でしたが、得意の打撃戦では山岸正裕をKOし、パンクラススーパーヘビー級3位にランクイン。王座挑戦をかけたアンソニー・ネツラー戦では、序盤に攻勢を仕掛けたものの、ヒールホールドで敗北。この試合で膝を負傷し、王座戦は幻となりました。

キックボクシング

2004年、MMAと並行してキックボクシングでもプロデビュー。R.I.S.E.で百瀬竜徳と再戦し、判定ドロー。2006年にはR.I.S.E.ヘビー級の頂点を決める「G-Bazookaトーナメント」で3連続KO勝ちを収めて優勝。同年には新イベントMARSでWBCムエタイ世界王者のネイサン・コーベットにKO勝利。試合直前のルール変更という不利な状況をものともせず、因縁の相手を圧倒しました。

2007年には百瀬竜徳やMr.神風をKOで下し、連勝記録を6まで伸ばしました。さらに、K-1ジャパンGP準優勝者の富平辰文にも勝利。2008年、シュートボクシングに参戦し、西脇恵一をKOで破るなど活躍しましたが、K-1ではグラウベ・フェイトーザやエヴェルトン・テイシェイラに敗れました。

雌伏期間〜復活へ

2008年以降は怪我の影響で迷走期間が続きます。R.I.S.E.ヘビー級王者とのタイトルマッチが流れたり、K-1 WORLD GP予選を怪我で欠場するなど、不運も重なりました。2012年、ホーストカップやBigbangでの敗戦、神風塾でのドローなど苦戦が続きましたが、2013年にMAキックでマグナム酒井に勝利し、翌年にはMA日本ヘビー級王座決定トーナメントを制覇。さらに、HEATキックルールヘビー級王座にも輝き、見事復活を遂げました。

2023年12月には、8年ぶりの復帰戦としてONEに初参戦。初代ONEムエタイ世界ヘビー級王座決定戦でローマン・クリークリャにKO負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。

戦績

キックボクシング:(詳細は省略)

総合格闘技:(詳細は省略)

獲得タイトル

第7代MA日本ヘビー級王座（2014年）
第4代HEATキックルールヘビー級王座（2014年）

脚注

(詳細は省略)

外部リンク

Facebook Page アレックス・ロバーツ
HEAT 選手データ
パンクラス選手データ
バウトレビュー選手データ
アレックス・ロバーツの戦績 - SHERDOG（英語）

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