アンサンブル・プラネタ

アンサンブル・プラネタは、日本の女性ヴォーカルグループで、アカペラコーラスでクラシック音楽やヨーロッパの民謡を演奏する独自のスタイルが特徴です。

ラテン文字表記はEnsemble Planetaですが、初期にはPlanetaの「e」の上に横棒を付加した独自の字体(ē)を使用していました。現在では使用されていません。

メンバー

2019年3月現在、以下の4名で構成されています。リーダーは結成以来、戸丸華江が務めています。

戸丸華江（ソプラノ）
伊藤美佐子（ソプラノ）
北爪和代（メゾソプラノ）
鳥井香衣

過去のメンバー

田野亜希子
立石玲
高橋美千子
村田悦子
池城淑子

略歴

オーディションによって選ばれた戸丸華江、池城淑子、立石玲、高橋美千子の4名（いずれもソプラノ）で結成されました。2001年11月21日にアルバム『Ensemble Planeta アンサンブル・プラネタ』でポニーキャニオンからCDデビュー。2枚目のアルバム『Maiden's Lament 乙女の嘆き』（2002年6月19日）発売後、立石が脱退し、代わりに伊藤美佐子（ソプラノ）と村田悦子（アルト）が加入しました。

新しい編成でアルバム『ARIA 麗しのアリア』（2003年4月16日）、『étoile エトワール』（2003年11月6日）、『romance 愛のロマンス』（2004年5月19日）、『Choral コラール』（2005年7月20日）を次々とリリース。その後、2006年9月14日に高橋美千子が脱退しました。同年11月15日には7枚目のアルバム『Largo ラルゴ』を発売。翌2007年11月2日に村田が脱退し、代わりに北爪和代（メゾソプラノ）が加入しました。

2007年12月5日発売のコンピレーション・アルバム『千の風になってメモリアル盤』に参加し、「千の風になって」のアカペラ版と新井満との共演版の2つのトラックが収録されました。2008年5月にはドイツ、2009年6月にはイタリアで公演を行いました。2009年6月17日には日本の歌曲を集めたアルバム『ア・カペラ-日本の叙情歌』を発売。同年12月24日に池城が脱退し、代わりに田野亜希子（メゾソプラノ）が加入しました。

2010年には韓国で開催されたインターナショナル・アカペラ・フェスティバルに出演。2016年6月にはアメリカのワシントンD.C.で開催されたSerenade! Washington.DC Choral Festivalに出演。田野はその後脱退。

2018年8月2日のブログで鳥井香衣が加入したことを発表しました。

2019年3月14日、東京オペラシティ近江楽堂でコンサートを開催。鳥井の加入を記念して、来場者全員に初のオリジナル・アルバム『PLANETA』が贈られました。

音楽性

女声のみによる少人数のアカペラコーラスで、クラシック音楽やヨーロッパの民謡などを歌うというユニークなスタイルが特徴です。オペラ的なベルカント唱法ではなく、ビブラートを抑えた発声を用い、精緻なアンサンブルによって独特の響きの世界を創り出しています。編曲とプロデュースは書上奈朋子が担当しています（2枚目のアルバム『Maiden's Lament』までは岸健二郎がプロデュース）。

レパートリーは当初、バロックから古典派にかけての作品やヨーロッパ各地の民謡が中心でしたが、5枚目のアルバム『romance 愛のロマンス』からはロマン派以降のポピュラーな楽曲も多く取り上げるようになりました。アルバムごとに書上によるオリジナル曲が1曲収録されているのも特徴です。

器楽曲をアレンジしたものを歌う際には、メンバーによるイタリア語、ドイツ語などの歌詞が付けられています。7枚目のアルバム『Largo ラルゴ』に「浜辺の歌」や宮沢賢治作詞・作曲の「牧歌」を収録したことがきっかけで、ライプツィヒ（ドイツ）のアカペラフェスティバルに招待され、日本語の歌も歌うようになりました。書上のオリジナル曲は、楽曲によって造語の歌詞が用いられています。

ディスコグラフィ

『Ensemble Planeta アンサンブル・プラネタ』（2001年）
『Maiden's Lament 乙女の嘆き』（2002年）
『ARIA 麗しのアリア』（2003年）
『étoile エトワール』（2003年）
『romance 愛のロマンス』（2004年）
『Choral コラール』（2005年）
『Largo ラルゴ』（2006年）
『ア・カペラ-日本の叙情歌』（2009年）
『プラチナムベストアンサンブル・プラネタ-永遠のハーモニー』（2015年）
『PLANETA』（2019年）

関連項目

ジ・エキセントリック・オペラ - 編曲・プロデュースを担当する書上奈朋子が在籍していた音楽ユニット

外部リンク

アンサンブル・プラネタだより - 公式ブログ
公式HP

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