アンソニー・ボルピー

アンソニー・マイケル・ボルピーについて

アンソニー・マイケル・ボルピー（Anthony Michael Volpe）は、2001年4月28日生まれで、ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区出身のプロ野球選手です。遊撃手として、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のニューヨーク・ヤンキースに所属しています。右投右打の選手で、プロ入り前からその素質が注目されていました。

経歴

プロ入り前の背景

ボルピーはイタリア系とフィリピン系のアメリカ人として育ちました。幼少期からヤンキースファンであり、家族が所有していた観戦チケットのおかげで、ヤンキースの試合を頻繁に観戦した経験が、彼の野球に対する情熱を育むきっかけとなりました。小学4年生の時にニュージャージー州ワチャングに移住し、高校では同じチームにいたジャック・ライターとともにプレーしました。彼は2013年と2016年、アメリカ合衆国代表としてWBSC U-12およびU-15ワールドカップに選ばれるなど、早くから頭角を現していました。

ヤンキース時代

2019年のMLBドラフトにおいて、ボルピーはニューヨーク・ヤンキースから1巡目（全体30位）の指名を受けました。当初はヴァンダービルト大学への進学を考えていましたが、プロ入りを決意し、契約金は270万ドルでした。彼はルーキーリーグのプラスキ・ヤンキースでプロデビューを果たし、34試合に出場し、打率.215、2本塁打、11打点という成績を残しました。

2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグが中止となり、出場機会はありませんでしたが、2021年にはA級タンパ・ターポンズでのプレーを開始。シーズン中にA+級ハドソンバレー・レネゲーズに昇格し、打率.294、27本塁打、86打点を記録しました。この年、MLBのプロスペクトランキングで一時99位から15位に上昇し、その才能が広く認識されることとなります。

2022年にはAA級サマセット・ペイトリオッツで開幕。オールスター・フューチャーズゲームにも選出され、将来性を見せつけました。2023年にはスプリングトレーニングで好成績を収め、開幕ロースターに選ばれました。3月30日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初出場を果たし、初試合で初盗塁を記録。さらにデビューから3試合連続で盗塁するという快挙を成し遂げました。9月1日には、20本塁打を達成し、MLB史上で新たな記録を作る新人遊撃手としての地位を確立しました。

選手の特徴

ボルピーは強打の遊撃手として知られており、将来的には打率.280を維持し、25〜30本塁打を記録する能力があるとされています。彼はニューヨーク市出身の右打ちの遊撃手であることから、伝説的な選手デレク・ジーターと比較されることが多く、その期待も高まっています。また、背番号11は、長年ヤンキースの顔として君臨したブレット・ガードナーから引き継いでおり、その重責を背負っています。

表彰と記録

2023年度にはゴールドグラブ賞（遊撃手部門）を受賞し、守備面での能力も特筆すべきものとなっています。彼の確かな成績は、将来の星としての資質を証明するものとなり、今後の活躍が楽しみです。

ボルピー選手はアメリカ合衆国代表としても活躍しており、より多くの栄光を手にすることでしょう。彼のさらなる成長から目が離せません。

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