アンソニー・マッコイ

アンソニー・マッコイ（Anthony McCoy）は、1987年12月28日生まれ、カリフォルニア州フレズノ出身の元アメリカンフットボール選手です。NFLのシアトル・シーホークス、ワシントン・レッドスキンズにタイトエンドとして所属していました。

高校時代は、タイトエンド、ワイドレシーバー、ディフェンシブラインマンとして多様な才能を発揮しました。最終学年では、70回のレシーブで1,210ヤードを獲得、15回のタッチダウンを記録する活躍を見せました。ディフェンスでも65タックル、14サックをあげるなど、攻守にわたってチームに貢献しました。

USC（南カリフォルニア大学）に進学後、1年次の2006年は怪我に苦しみ、シーズン最初の3試合と、ミシガン大学とのローズボウルの計4試合の出場にとどまりました。レシーブの記録はありませんでした。2年次の2007年には、全13試合に控えタイトエンド、スペシャルチームとして出場し、2回のレシーブで18ヤードを獲得、1タッチダウンをあげました。3年次の2008年には先発に昇格し、22回のレシーブで256ヤードを獲得、1タッチダウンを記録しました。4年次の2009年には怪我で2試合を欠場しましたが、10試合で先発出場を果たしました。ボストンカレッジとのシーズン最終戦、エメラルドボウルは学業成績不振のため出場できませんでした。この年は22回のレシーブで457ヤードを獲得、1タッチダウンをあげています。ノートルダム大学戦では5回のレシーブで153ヤードを獲得する活躍を見せました。この年、カレッジフットボール最高のタイトエンドに贈られるジョン・マッキー賞のセミファイナリストに選出、パシフィック・テン・カンファレンスのオールチームにも選ばれました。大学4年間で、先発23試合を含む40試合に出場し、46回のレシーブで731ヤードを獲得、3タッチダウンを記録しました。

2010年のNFLドラフトでは、タイトエンドの有力候補の一人として注目を集め、6巡目で大学時代のヘッドコーチ、ピート・キャロルが指揮するシアトル・シーホークスに指名されました。

2010年11月7日のニューヨーク・ジャイアンツ戦でNFLデビューを果たしました。2試合に出場後、膝の負傷により、11月27日に故障者リスト入りとなりました。2011年は全16試合に出場し、2タイトエンドを用いた際の9試合で先発出場、13回のレシーブで146ヤードを獲得しました。

2012年には全16試合に出場、5試合で先発出場しました。第2週のダラス・カウボーイズ戦では、キャリアハイとなる5回のレシーブを記録、22ヤードのタッチダウンレシーブをあげました。第4週のセントルイス・ラムズ戦では、第4クォーター残り1分、ラッセル・ウィルソンのパスを受けた際に転倒、相手ディフェンスにインターセプトされ、チームは13-19で敗北しました。58-0で大勝した第14週のアリゾナ・カージナルス戦では、24ヤードのタッチダウンレシーブ、67ヤードのレシーブを記録し、合計105ヤードを獲得しました。シーホークスのタイトエンドが100ヤード以上をレシーブで記録したのは、2008年のジョン・カールソン以来、史上4人目の記録となりました。第16週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では6ヤードのタッチダウンレシーブをあげました。この年、ザック・ミラーに次ぐ第2タイトエンドとして、18回のレシーブで291ヤードを獲得、3タッチダウンを記録しました。2013年5月21日のチーム合同練習中にアキレス腱を部分断裂し、3日後の5月24日に手術を受けました。全治には6ヶ月から9ヶ月かかると診断され、5月28日に一旦ウェイバーにかけられましたが、その後シーホークスの故障者リスト入りとなりました。

ドラフト前には、「レシーブ能力は高いが、一歩目のダッシュが遅い」と評価されていました。また、ランブロックに課題があるとされていました。

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