アンソニー・レンドン

アンソニー・マイケル・レンドンについて

アンソニー・マイケル・レンドン（Anthony Michael Rendon）は、1990年6月6日生まれで、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の内野手です。現在はロサンゼルス・エンゼルスに所属しており、右投右打の選手です。彼の愛称は「アント（Ant）」で、代理人はスコット・ボラスです。

プロ入り前の経歴

レンドンはライス大学でプレーし、2009年から2010年にかけて非常に素晴らしい成績を残しました。特に2010年には打率.394、26本塁打、85打点を記録し、全米大学野球の最優秀選手に贈られるディック・ハウザー・トロフィーを受賞しました。この好成績により、2011年のMLBドラフトでの全体1位指名が期待されていましたが、足首の怪我の影響で成績が落ち、ドラフトに臨むことになりました。

プロ入りからナショナルズ時代

2011年、レンドンはワシントン・ナショナルズから全体6位で指名を受け、メジャー契約を締結することになります。2013年にメジャーデビューし、二塁手のレギュラーとして活躍しました。2014年には三塁手に転向し、リーグトップの111得点を記録。シーズンオフにはシルバースラッガー賞を受賞し、MVPでも5位に選ばれました。

その後もレンドンはナショナルズで数々の活躍を続けました。特に2019年には、打率.319、34本塁打、126打点を記録し、打点王のタイトルを獲得。この年、チームはワールドシリーズで初優勝を果たし、レンドンもポストシーズンで打率.328を叩き出し、重要な役割を果たしました。

エンゼルス時代

2019年12月にはロサンゼルス・エンゼルスと7年総額2億4500万ドルの契約を結びました。2020年の短縮シーズンでは初安打と初本塁打を記録し、シーズン全体で打率.286を残しました。しかし、2021年以降は故障に悩まされ、出場試合数が減少。2022年には復帰を果たしますが、再度故障し長期離脱を余儀なくされました。

2023年には試合後にファンとトラブルを起こし、出場停止処分を受けるなど波乱のシーズンでした。さらに、怪我で出場機会は限られ、打率.236、22打点という成績でシーズンを終えました。2024年については開幕から不振が続いており、早くも長期離脱の懸念が出ています。

選手としての特徴

レンドンは高い打率と長打力を併せ持つオールラウンドな選手で、守備にも優れています。しかし、その実力に対しメディアでの取り上げが少ないことから、過小評価されていると指摘されています。

プライベートな一面

趣味にはヒストリーチャンネルの視聴があり、バスケットボールのファンとして故郷のヒューストン・ロケッツを応援しています。2017年にはハリケーン・ハービーの被害を受けたヒューストンへの支援募金を行い、地域貢献にも積極的です。また、メキシコ人の血を引いている点も特徴の一つです。

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