アントニオ・アレン

アントニオ・アレン（Antonio Allen、1988年9月23日生まれ）は、フロリダ州オカラ出身のアメリカンフットボール選手で、主にディフェンシブバックとして活躍しました。

高校・大学時代

高校時代からその才能を発揮し、最終学年では126タックル、4インターセプトという素晴らしい成績を収め、州のファーストチームに選出されました。その活躍から、Rivals.comによって全米のセイフティで42位、フロリダ州の選手として80位に評価されるなど、高い評価を得ていました。

大学は、2008年1月にサウスカロライナ大学に進学。当初は出場機会に恵まれず、1年目は4試合で5タックルに終わりました。しかし、2009年には先発8試合を含む12試合に出場し、徐々に頭角を現します。2010年には、開幕から2試合をハムストリングの負傷で欠場したものの、その後は先発11試合を含む12試合に出場し、チーム2位の70タックル、2.5サックを記録しました。2011年には88タックルをあげるなど、中心選手として活躍しました。

NFLキャリア

2012年のNFLドラフト7巡でニューヨーク・ジェッツから指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。5月に4年契約を結びましたが、開幕ロースターには残れず、プラクティス・スクワッドとしてチームに残留。その後、ダレル・リーヴィスの故障者リスト入りに伴い、10月12日にアクティブロースターに昇格しました。しかし、11月6日にジェッツがベテランWRジェイソン・ヒルと契約する際に解雇され、再びプラクティス・スクワッドに。その後、12月6日に再びアクティブロースターに昇格するという、目まぐるしいシーズンを送りました。

2013年には、ジェイクワン・ジャレットと先発フリーセイフティの座を争い、第5週のアトランタ・ファルコンズ戦で相手のパントをブロックする活躍を見せました。特に第7週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦では、トム・ブレイディのパスをインターセプトし、23ヤードをリターンしてタッチダウンをあげるという、印象的なプレーを見せ、30-27の勝利に大きく貢献しました。この勝利で、ジェッツはペイトリオッツ戦の連敗を6で止めています。さらに、第14週のオークランド・レイダース戦ではパントをブロックし、ボールをエンドゾーンでリカバーしてタッチダウンをあげるなど、シーズン2度目のタッチダウンを記録。ジェッツのディフェンシブバックが2TD以上をあげたのは、2010年以来のことでした。

2014年には、先発CBとして期待されていたディミトリ・パターソンが不祥事で解雇されたことや、デクスター・マクダグルやディー・ミリナーが相次いで負傷離脱したことを受け、コーナーバックにコンバートされました。

2015年、アキレス腱を断裂し、8月7日にジェッツからウェイバー。その後、故障者リスト入りとなりました。

2016年3月16日、ヒューストン・テキサンズと契約しましたが、同年9月3日に解雇。その後、9月6日にニューヨーク・ジェッツと契約し、古巣に復帰しました。同年12月10日、故障者リスト入りしています。

アントニオ・アレンは、そのアグレッシブなプレースタイルと、多様なポジションをこなせるユーティリティ性で、チームに貢献した選手として記憶されています。

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