アントニオ・ミランテ

アントニオ・ミランテは、1983年7月8日にイタリアのカンパニア州で生まれました。プロサッカー選手としてのキャリアは、ソレント・カルチョの下部組織から始まりました。2003年にユヴェントスFCへ移籍しますが、当時イタリア代表の正ゴールキーパーであったジャンルイジ・ブッフォンの存在が大きく、出場機会を得るためにFCクロトーネやACシエナへのレンタル移籍を経験します。

2006年、ユヴェントスがカルチョ・スキャンダルの影響でセリエB降格となった際にチームへ復帰、ブッフォンの控えを務めます。しかし、翌年にはUCサンプドリアへレンタル移籍となり、2008年にはサンプドリアが共同保有権を獲得しますが、ルカ・カステラッツィとのポジション争いに敗れ、2009年にはパルマFCへレンタルで放出されます。

パルマでは、前年の昇格に貢献したニコラ・パヴァリーニとの激しいポジション争いを制し、レギュラーの座を掴みます。その活躍が認められ、2010年にはパルマへ完全移籍。2009-10シーズンから2011-12シーズンまでの3年間で、76試合中わずか3試合しか欠場しないという安定したプレーを披露しました。しかし、2015年にパルマが破産したことで契約は解除され、チームを離れることになります。

2015年の夏には、ボローニャFCへ自由移籍で加入。アンジェロ・ダ・コスタと共にゴールマウスを守り、2016年7月にはボローニャとの契約を3年間延長しました。そして、2018年6月22日、ASローマへの移籍が発表され、移籍金は400万ユーロ、契約期間は3年でした。ローマでは、当初ロビン・オルセンの控えでしたが、シーズン終盤にチャンスを掴むとそのままポジションを奪い、レギュラーとして活躍します。

しかし、2019-20シーズンには、スペイン代表のパウ・ロペスが加入した影響で、出場機会はわずか5試合に留まります。それでも、2020-21シーズンには、ロペスのミスが続いたことで再びレギュラーに返り咲き、13試合に出場しました。2021年5月29日、契約満了に伴いローマを退団します。

2021年10月13日、マイク・メニャンの負傷によりゴールキーパーが不足していたACミランとシーズン終了までの契約を締結。加入後、チプリアン・タタルシャヌがメニャンの代役として出場したため、ミランでの出場機会はありませんでした。しかし、2022年7月1日にはクラブとの契約を2023年6月30日まで延長、さらに2023年7月7日には、契約を2024年6月30日まで延長しました。

そして、2023年6月4日のセリエA最終節、エラス・ヴェローナ戦で、後半89分にマイク・メニャンとの交代で途中出場し、ACミランでのデビューを果たします。ミランでは出場機会こそ少ないものの、ベテランとしてチームを支える重要な存在です。長きに渡りセリエAで活躍を続ける経験豊富なゴールキーパーと言えるでしょう。

所属クラブの遍歴は以下の通りです。

ユヴェントスFC (2004-2008)
FCクロトーネ (loan) (2004-2005)
ACシエナ (loan) (2005-2006)
UCサンプドリア (loan) (2007-2008)
UCサンプドリア (2008-2010)
パルマFC (loan) (2009-2010)
パルマFC (2010-2015)
ボローニャFC (2016-2018)
ASローマ (2018-2021)
ACミラン (2021-)

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