アンドレ・ミラー

アンドレ・ミラー：鉄人ガードの軌跡

アンドレ・ロイド・ミラー（Andre Lloyd Miller）は、1976年3月19日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロバスケットボール選手。ポイントガードとして、NBAの複数のチームで活躍しました。

学生時代

ユタ大学に4年間在籍し、1998年のNCAAトーナメントではトリプルダブルを達成。決勝戦に進出するも、ケンタッキー大学に敗れました。大学では、平均12.1得点、5.4アシスト、4.8リバウンドを記録。通算254スティール、721アシストは、それぞれ大学歴代1位、2位の記録です。社会学の学士号を取得しています。

NBAでの活躍

1999年のNBAドラフトでクリーブランド・キャバリアーズから全体8位指名を受け、NBAキャリアをスタートさせました。

クリーブランド・キャバリアーズ

ルーキーイヤーから82試合フル出場を果たし、11.1得点、5.8アシストを記録。その後も主力として活躍し、2001-02シーズンにはリーグトップのアシスト数を記録しました。

ロサンゼルス・クリッパーズ

2002年にロサンゼルス・クリッパーズへ移籍。1シーズン在籍し、80試合に先発出場しました。

デンバー・ナゲッツ

2003年、デンバー・ナゲッツへ移籍。カーメロ・アンソニーと共にチームを牽引し、自身初のプレイオフを経験。その後も主力として活躍しました。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

2006年、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍。チームをプレイオフに導く活躍を見せました。

ポートランド・トレイルブレイザーズ

2008年、ポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍。2010年にはキャリアハイとなる52得点を記録しました。

その後

2011年にデンバー・ナゲッツに復帰後、ワシントン・ウィザーズ、サクラメント・キングス、ミネソタ・ティンバーウルブズを経て、2016年にサンアントニオ・スパーズへ移籍しました。

NBAでは、通算16000ポイント、8000アシスト、1500スティールを超える記録を残しています。

プレイスタイル

デビュー以来、故障が少なく、｢鉄人｣と形容されるほどの屈強な肉体を誇ります。アウトサイドシュートは得意ではありませんが、ドライブからのシュートを得意とします。高い戦術理解度を持ち、どんな選手と組んでも一定以上の成績を残せる、計算しやすいポイントガードです。

業績

キャリア通算平均7.6アシストは、NBA歴代13位タイ
2001-02シーズンはリーグトップの平均10.9アシスト
キャリア通算で7回のトリプル・ダブルを記録
1999-2000シーズン、オールルーキーファーストチームに選出

アンドレ・ミラーは、その実績にも関わらず、過小評価されている選手の一人と言えるでしょう。安定したパフォーマンスとリーダーシップで、多くのチームを支えた名ポイントガードです。

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