アンマー

『アンマー』 - かりゆし58のデビューシングル

概要

2006年7月5日、インディーズバンドかりゆし58は『アンマー』というタイトルのデビューシングルをリリースしました。このシングルは、沖縄版と全国版の2種類が用意されており、沖縄版の発売から約1ヶ月後に全国版が登場しました。かりゆし58は、このシングルでインディーズアーティストとしては異例の快挙を成し遂げ、2006年12月16日には日本有線大賞新人賞を受賞しました。

『アンマー』という曲名は、沖縄の方言で「母」を意味し、ボーカルの前川真悟が自身の母をテーマにした歌詞を手掛けています。前川は学生時代、不良少年であり、そのことで母を困らせていました。しかし、高校を卒業する頃には、母の苦しみや自身の悩みに気づき、音楽活動を通じてその経験を歌に込めることを決意しました。恥を捨て、心の底から母への感謝と愛情を表現した結果、『アンマー』は多くの人々に感動を与えました。

この曲は、かりゆし58のアイデンティティを象徴する作品として位置付けられ、今でもファンの心に深く残っています。さらに、この名曲をもとに有川浩が小説『アンマーとぼくら』を執筆し、2016年に講談社から出版されています。これは、『アンマー』の感動が他の媒体でも広がったことを示すエピソードです。

収録曲

『アンマー』のシングルには、前川真悟が全ての作詞・作曲を担当した楽曲が収録されています。収録内容は沖縄限定版と全国版で異なり、以下の曲が含まれています。

沖縄限定版

• - アンマー

- テレビ神奈川『Music B.B.』エンディングテーマ
- KONAMI『GuitarFreaksXG2＆DrumManiaXG2』提供曲

• - ラバー・ソウル

全国版

• - アンマー
• - ラバー・ソウル
• - アンマー PV (CD EXTRA)

なお、『アンマー』は数々のアーティストによってカバーされており、以下のような音源がリリースされています。

• - DJ SASA with ISLAND SOULS - ISLAND SOULS REGGAE (2009年4月8日)
• - RSP - アンマー 〜母唄〜 (2009年6月3日発売)
• - Naomile - SWEETS RESORT～for J-POP HIT COVERS HIBISCUS～ (2010年4月28日)
• - fumika - アルバム『COVER LIFE』 (2018年11月14日発売)

アルバム収録

『アンマー』は以降のアルバムにも収録されており、以下の日付でリリースされました。

• - 2006年9月13日 - ウージの唄
• - 2008年1月15日 - 琉球ラヴァーズロック
• - 2009年2月18日 - 誰も知らない泣ける歌 オフィシャル・コンピレーションアルバム

『アンマー』は、かりゆし58の出発点であり、多くのファンに愛され続けている楽曲です。母への深い思いを込めたこの曲が、今後も多くの世代に受け継がれていくことを願っています。

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