アンリ・エグティゼ

アンリ・エグティゼ：柔道界の新星、その光と影

アンリ・エグティゼ（Anri Egutidze、ジョージア語表記：ანრი ეგუტიძე、1996年3月1日 - ）は、ジョージア出身でありながらポルトガルを代表する柔道選手として、81kg級と90kg級で国際舞台で活躍しています。

輝かしい戦績

エグティゼは、2016年のヨーロッパジュニア81kg級で2位に入賞し、その才能の片鱗を見せつけました。2018年には地中海競技大会で3位を獲得。その後も、2019年のヨーロッパ競技大会で2位、2021年の世界選手権では3位に入賞するなど、着実に実績を積み重ねています。

主な戦績は以下の通りです。

2016年 - ヨーロッパジュニア　2位
2017年 - グランドスラム・東京　5位
2018年 - グランプリ・アガディール　3位
2018年 - グランプリ・トビリシ　2位
2018年 - ヨーロッパ選手権　5位
2018年 - 地中海競技大会　3位
2018年 - グランプリ・ザグレブ　3位
2018年 - グランドスラム・大阪　5位
2019年 - ヨーロッパ競技大会　2位
2019年 - グランドスラム・ブラジリア　3位
2021年 - ヨーロッパ選手権　5位
2021年 - 世界選手権　3位
2021年 - グランドスラム・パリ 3位(90㎏級)
2023年 - グランプリ・ドゥシャンベ　3位

畳に落としたスマホ事件

2019年のグランドスラム・バクー2回戦では、試合中にスマホを畳に落としてしまい、畳へのスマホ持ち込みが発覚し失格となるという珍事も経験しています。

東京オリンピックと階級変更

2021年7月に日本武道館で開催された東京オリンピックに出場しましたが、初戦で敗退。その後、階級を90kg級に上げ、グランドスラム・パリで3位に入賞しました。

ポルトガル柔道連盟への公開書簡

2022年8月には、エグティゼを含むテルマ・モンテイロ、バルバラ・ティモら7名の選手が、ポルトガル柔道連盟会長のジョルジ・フェルナンデスに対して公開書簡を送付しました。その内容は、新型コロナウイルス対策としてフェルナンデスが居住するコインブラでの研修をほぼ毎週末に強いること、精神面の不安定さについて語ることを禁ずること、ティモやエグティゼといった他国出身の選手に対する差別的取り扱いなどへの善処を求めるものでした。

現在のランキング

IJF世界ランキングは2752ポイントを獲得し、21位につけています（2023年6月5日現在）。

アンリ・エグティゼは、その実力と話題性で、今後の柔道界を盛り上げていくことが期待される選手の一人です。

出典：JudoInside.com

外部リンク：

アンリ・エグティゼ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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