アーチー・グッドウィン

アーチー・リー・グッドウィン3世（Archie Lee Goodwin III）は、1994年8月17日にアメリカ合衆国アーカンソー州リトルロックで生まれたプロバスケットボール選手です。

アマチュア時代
彼のバスケットボールキャリアは、地元アーカンソー州のシルヴァンヒルズ高校で華々しく幕を開けました。高校時代には、州内で最高の選手に与えられる「ミスター・バスケットボール」に二度選出される快挙を達成。さらに、全米のトップ高校生が集まるマクドナルド・オール・アメリカンや、権威あるパレード誌のオールアメリカンチームにも選ばれるなど、高校バスケ界で確固たる地位を築きました。高校卒業後、NCAAの名門であるケンタッキー大学に進学。大学では1年次からすぐにチームのスターターとして活躍しました。このシーズン、彼は平均14.1得点、4.6リバウンド、2.7アシストという素晴らしい個人成績を記録し、サウスイースタン・カンファレンス（SEC）のオールフレッシュマンチームにも選出されるなど、大学バスケでもその才能を証明しました。わずか1シーズンで大学でのプレーを終え、プロの世界へと挑戦することを決意しました。

NBAドラフト
2013年のNBAドラフトにアーリーエントリーしたグッドウィンは、1巡目全体29位でオクラホマシティ・サンダーから指名を受けました。しかし、ドラフト指名直後に行われた三角トレードにより、彼の交渉権はフェニックス・サンズへと移動しました。これにより、彼はサンズの選手としてNBAキャリアをスタートさせることになりました。

フェニックス・サンズでのキャリア
サンズ入団後の数年間、グッドウィンはNBAチームと下部組織であるGリーグ（当時はDリーグ）を行き来することが多く、なかなか安定した出場機会を得られずにいました。しかし、プロ3年目にあたる2015-2016シーズンに転機が訪れます。チームの主力ガードであったエリック・ブレッドソーやブランドン・ナイトが相次いで怪我で離脱したことにより、グッドウィンに多くの出場時間が与えられるようになりました。この機会を活かし、彼はポテンシャルの片鱗を見せます。特に、2016年1月26日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦ではシーズン自己最多となる26得点をマーク。さらに、同年2月2日のトロント・ラプターズ戦ではキャリア最多の12アシストを記録するなど、ガードとしての能力を発揮しました。しかし、翌2016-2017シーズンの開幕直前となる2016年10月24日、チームのロスター整理に伴い、グッドウィンはサンズを解雇されることとなりました。

サンズ以降
サンズを離れた後も、グッドウィンはNBAでのプレー機会を模索しました。2016年11月7日にはニューオーリンズ・ペリカンズと契約を結びましたが、わずか2週間後の11月20日には解雇されてしまいます。その後、11月30日には再びGリーグのチームと契約を結びました。2017年3月15日にはブルックリン・ネッツと10日間契約を締結。この契約期間中に活躍が認められ、3月25日には2度目の10日間契約、そして4月4日には複数年契約を勝ち取るに至りました。しかし、ネッツでのキャリアも長くは続かず、同年7月28日にはチームから解雇されたことが発表されました。同年9月6日には、ポートランド・トレイルブレイザーズとトレーニングキャンプ契約を結びましたが、シーズン開幕前の10月13日に再び解雇となり、この時点で彼のNBAでのキャリアは一旦区切りを迎えました。

国外でのキャリア
2019年以降、アーチー・グッドウィンは活動の場を海外リーグに移し、プロバスケットボール選手としてのキャリアを続けています。

高校、大学で高い評価を受け、若くしてNBA入りを果たしたグッドウィンですが、NBAでは定着できず、複数のチームを短期間で渡り歩くことになりました。しかし、限られた機会の中でガードとして得点やアシストで能力を示す場面も見られました。

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