アーニー・ディグレゴリオ

アーネスト・ディグレゴリオ

アーネスト・ディグレゴリオ（Ernest DiGregorio）は、1951年1月15日生まれのアメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手です。身長183cm、体重81kg。ポジションはポイントガードで、主にNBAのバッファロー・ブレーブスで活躍し、新人王とアシスト王を同時受賞した珍しい選手の一人です。

経歴

ディグレゴリオは、ロードアイランド州ノースプロビデンスで育ち、地元の高校で注目の選手として知られました。その後、プロビデンス大学に進学し、大学の4年目には平均24.5得点、8.6アシストを記録。彼はオールアメリカ1stチームに選出され、NCAAトーナメントではチームを初のファイナル4へ導く活躍をしました。

1973年、ディグレゴリオはNBAドラフトで全体3位指名を受けてバッファロー・ブレーブスに入団しました。また、ABAドラフトではケンタッキー・カーネルズにも指名されましたが、彼はNBAでのキャリアを選びました。

プロ入りの1973-74シーズン、ディグレゴリオは81試合に出場し、平均15.2得点、8.2アシストを記録。優れたパフォーマンスによりアシスト王に輝き、新人王やオールルーキー1stチームにも選出されました。この年に達成した新人王とアシスト王の同時受賞は、1960-61シーズンのオスカー・ロバートソン以来、史上2人目の快挙として記憶されています。さらに、そのシーズンのフリースロー成功率は.902を記録し、リーグトップとなりました。特に、1試合25アシストを記録したことは、NBAの新人記録として名を刻んでいます。

しかし、順調なキャリアが続くかに見えたディグレゴリオは、1974-75シーズン中に膝の重傷を負い、51試合を欠場する事態に陥りました。この影響で彼の成績はルーキーイヤーの約半分にまで落ち込み、その後は以前のようなパフォーマンスを取り戻すことができませんでした。4年目となる1976-77シーズンには81試合に出場し、得点も2桁に戻しました。特に、フリースロー成功率は.945と歴代9位に位置する数値を叩き出し、復調の兆しを見せました。

とはいえ、チームは再建中であり、シーズン終了後にはディグレゴリオはロサンゼルス・レイカーズにトレードされました。1977-78シーズン、彼はレイカーズで25試合に出場した後に解雇され、その後フリーエージェントとしてボストン・セルティックスと契約しました。しかし、翌シーズン以降はチームに所属することなく、1981年に現役引退を正式に発表しました。

NBAでのキャリア通算成績は、312試合出場、2,997得点、1,594アシスト（平均9.6得点、5.1アシスト）、フリースロー成功率は.902です。ディグレゴリオは、そのキャリアにおいて素晴らしい功績を残し、1999年にはイタリア系アメリカ人スポーツ殿堂、2019年にはカレッジバスケットボール殿堂に名を刻むことになりました。スポーツ界において彼の名前は今でも多くの人々に知られています。

もう一度検索